747: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/08(土) 11:47:05.67 ID:Q+V+Oj11o
上条「そいつをこっから先へ通さねえことだよ。例え、この体が真っ二つに切り裂かれようが、全身の骨がコナゴナに砕けようが、この心臓が止まって死んじまっても、な」
垣根「……くっはっ」
立ちはだかる少年を見て、垣根は吹き出すように笑った。
垣根「面白れえじゃねえかよテメェ。まさか、この俺が超能力者(レベル5)第ニ位の垣根帝督だと知った上で、そんな舐めた口を利いてくるヤツがいるとはな」
垣根「けど、残念だよ。いつもの俺なら少しくらい遊んでやろうっていう気も回してやれただろうが、今は状況が違う」
垣根「俺は今からその後ろにいるクソ野郎をぶっ殺してやらなきゃいけねえんだよ! 悪いが死んだっつうことに気が付けねえくらい、一瞬で終わらせてもらうぞ!」
垣根の背中から伸びる白い翼が膨張するかのように大きく広がる。
まるで裁きを与える大天使のように。
垣根「今日は雪合戦みたいな遊びじゃねえぞ!? 純粋な、混じり気の一切ない、一〇〇パーセント完全な未現物質(ダークマター)だ!! テメェの中の常識を百万回ひっくり返しても足りねえくらいの異常空間を、せいぜい楽しみなッ!!」
上条当麻は宣戦布告する。超能力者(レベル5)第二位の男、垣根帝督へ。
上条「――殺してやるよその幻想。二人の邪魔をしていいなんていう思い上がった考えや、そんなくっだらねえチンケなチカラごと。この俺が、全部ッ!!」
全ての現実を歪める異能の翼と、全ての異能を破壊する右手が、少年院内の廊下で交差した。
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