結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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73: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/07/16(金) 22:10:48.19 ID:LptKL4w+o


一方通行「――っつゥわけだ。こォすれば『卒業』は回避出来ねェが、『学校から離れたくない』っつゥ願いは叶えられる」


芹亜「……なるほど、その発想はなかった」

一方通行「笑えねェ冗談だな。統括理事会メンバーのブレインのオマエが、この手段を思い付かねェわけねェと思ってンだが」

芹亜「私のような一般的な女子高生には難しい話だと思うけど」

一方通行「オマエが一般人を名乗るなら、俺も一般人を名乗らなきゃいけなくなるだろォが」

芹亜「お前のような一般人がいるか」

一方通行「その言葉、そっくりそのまま返させてもらう」

芹亜「……まあでも、たしかに私好みのいい案だ。何で私がこれを思いつかなかったのか、という話になると、卒業シーズンという空気感が私の思考能力を低下させたのだろう」

一方通行「似合わねェな。そンな玉じゃねェだろうに」

芹亜「そうでもないさ。ブレインなんてものをやっていても、所詮はちっぽけな一人の人間に過ぎない。だから、ちっぽけなことで右往左往するけど」

芹亜「お前も私と同じようなことを思っているんじゃないか? 学園都市最強の超能力者君」

一方通行「……チッ、くっだらねェ」

芹亜「ひとまずお礼を言わせてもらうけど。これで私の動くべき道が定まったというわけだ」

一方通行「卒業式前日に進路の方向性が決まるなンざ、馬鹿みてェな話だな」

芹亜「なあに。ここから先は、せいぜいブレインとしての権力を乱用させてもらうけど。……それにしても」

一方通行「あァ? まだ何か問題でもあンのか?」

芹亜「いや、君たちをこの学校へ引き抜いてよかったと、ちょっと思っただけだけど」

一方通行「……オマエだったのか。このくだらねェ生活に俺や結標を引き入れやがった張本人は」

芹亜「楽しい生活だろ? お礼を言ってくれてもいいけど」

一方通行「楽しくねェよ」

芹亜「噂通りの素直じゃなさだな」

一方通行「黙れ。つゥか用が終わったンなら帰ンぞ? いつまでもこンな所でグダグダしたくねェからな」

芹亜「ああ、ありがとう。貴重な睡眠時間を奪って済まなかったな、いやコーヒーブレークか? 違うな。お友達との他愛のない時間、かな?」

一方通行「言ってろ」ガチャリガチャリ





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