716: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/01(土) 12:03:40.75 ID:31eSI50lo
垣根「――来たか、一方通行」
暗部組織スクールのリーダー垣根帝督が呟いた。
彼は今少年院の受付ロビーのようなところのイスに、缶コーヒー片手に腰掛けている。
周りには十人以上の武装した警備兵と思われし男たちが、血だらけになりながら床に伏せていた。
まさに死屍累々とはこのことだろう。
手に持っていた空き缶を適当に床へ放り投げながら垣根は立ち上がった。
垣根「このプレッシャー、間違いねえ。遅すぎるぜクソ野郎が」
垣根は懐から携帯端末を取り出した。いくつか操作をしてから電話口へと喋りかける。
垣根「お前ら仕事の時間だ。カモが来やがったぜ」
リーダーからの指示に返事をする少女が一人。
海美『何を言っているのよ。あなた以外はとっくの昔に動き始めているわ。サボリ魔さん?』
海美の嫌味を聞いて垣根は頭をガリガリと掻きながら、
垣根「へいへいうるせーな。各々状況報告しろ」
まず最初に報告し始めたのは海美だった。
海美「こちら心理定規&誉望組。裏門から少年院に侵入して現在地下二階にいるわ」
そう報告する海美の声の後ろには大量の銃声が鳴り響いている。
海美「で、今八人の兵隊と誉望君が交戦中。まあ、あと五秒位で終わるんじゃないかしら」
彼女の言った通り、五秒後には後ろから聞こえていた銃声が鳴り止んだ。
海美「というわけで、引き続き座標移動がいると思われる地下の独房へ進行するわ。大きな障害がない限り、あと二分くらいで到達するんじゃないかしら」
垣根「りょーかい。砂皿はどうだ?」
通信をオンラインにしているが、黙々と話を聞いていたスナイパー砂皿緻密へとパスする」
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