結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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69: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/07/16(金) 22:07:58.86 ID:LptKL4w+o


同日 12:40 〜昼休み〜

-とある高校・屋上-


芹亜「……わざわざこんなところまでご足労頂き感謝するけど第一位」

一方通行「チッ、まったく心のこもってねェ感謝の言葉だな。うっとォしィ」

芹亜「感謝の言葉なんてこんなものだよ。この世に社交辞令という名の、心の一つもこもってない感謝の言葉がどれだけ溢れているか。知らないお前じゃないだろ?」

一方通行「そンなくだらねェ雑談を延々と繰り広げるつもりなら今すぐ帰るぞ俺ァ。一体何の用だ、統括理事会の一人、貝積継敏のブレイン雲川芹亜」

芹亜「ふーん、まさかお前なんかに正体をバレているなんて、私も結構有名になってきたみたいだけど」

一方通行「ンなわけねェだろォが。俺ァ以前はクソみてェな掃き溜めで生きてきたンだ。知らねェわけがねェ」

芹亜「あんな浅い暗部にちょっと居ただけで一端の裏の住人面してるなんて、井の中の蛙を見事に体現している男だなお前は」

一方通行「……オマエ、俺を誰だか分かって口ィ聞いてンだよなァ?」

芹亜「ああ、そのつもりだけど?」

一方通行「だったらさァ、今すぐそのよく回る舌をぶち抜いて口から赤い液体を吐き続けるマーライオン状態にすることなンざ、余裕で出来る男を目の前にしてるってことを理解しているはずだァ」

一方通行「なのになァ、そこンとこわかってるヤツの態度には見えねェンだよなァ俺にはよォ」

芹亜「……まあたしかに、お前にはそんな芸当が容易にできるようなチカラを持っていることも理解してるし、そのようなことをされたら私は無事ではいられないことだってきちんと理解してるつもりだけど」

一方通行「だったら不必要な発言は控えることだなァ、命が惜しいンだったらな」

芹亜「ま、でもその前にお前も理解、いや気付くべきことがあるってことを知ったほうがいい」

一方通行「あァ? どォいうことだ?」

芹亜「私に呼ばれて教室を出たお前のことが気になって、ここまでついてきている女子生徒が三人いる」

一方通行「……何だと?」バッ

芹亜「屋上の入り口で隠れてこちらの様子を伺っているのは、お前の友達じゃないのか?」

一方通行(姫神に吹寄、それと結標かッ……)

芹亜「やはり気付いていなかったようだな。そんな状態で私をマーライオンなんかにしたら、それこそお前の日常が跡形もなく砕け散ってしまうところだったってわけだけど」

一方通行「…………」

芹亜「まあそれをしてしまえば、お前の憧れる深い深い闇の部分にどっぷりと浸かることができるかもしれないな」

一方通行「俺は……そンなモンに憧れてなンかいねェ。あンなクソみてェな掃き溜めに、二度と戻ろォなンて思っちゃいねェよ」

芹亜「そうだったのか。すまない、てっきりそうなのだと思っていたのだけど」

一方通行「……まァでも、どォしてもその選択肢を選ばなきゃいけねェ時が来たっつゥならよォ」


一方通行「喜ンで堕ちてやるさ、暗部だろォが何だろうがよォ」ニヤァ


芹亜「じゃあ、そんなどうでもいい世間話は置いといて、さっそく本題に移りたいんだけど? そんな時間もないし」

一方通行「……チッ、そォだな。俺としても一刻も早くオマエとの茶番を終わらせてェ」





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