結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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673: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/26(日) 00:12:37.11 ID:Ud1c3PHRo


 学園都市にあるどこかのビルの屋上。一人の少女がいた。
 赤いセーラー服を着た小柄な体格。茶髪を二つ結びにして肩にかけている。
 彼女はショチトル。学園都市の暗部組織『メンバー』の構成員の一人だ。

 ショチトルは落下防止の欄干に背中を預けながら携帯端末を耳に当て、通話をしている様子だ。


ショチトル「――では約束通り、こちらは座標移動(ムーブポイント)の方を追わせてもらおう」


 そう電話先へ言ったあと、いくつか相槌を打つ。
 そして何か謙遜をするように、


ショチトル「あまり期待するな。私一人で出し抜けるほど向こうも甘くはないだろう」


 返したあとショチトルはしばらく黙り込んだ。
 おそらく電話先の相手が長々と話を続けているのだろう。
 しばらくしてから少女の口が開いた。


ショチトル「――ああ、せいぜいそちらも楽しむといい。こちらもじっくりと楽しませてもらうよ」


 ニヤリと口角を上げ、ショチトルは通話を切る。
 携帯端末を懐にしまったあと、夜のビル群を眺めながら呟く。


ショチトル「あれから半年以上か。長かった。だが、これでようやく終わりに出来る。そうだろ……『エツァリ』?」


―――
――






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