結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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654: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/25(土) 23:26:11.83 ID:jaU2C2/Fo


 山手はブロックの幹部だ。
 拷問。自白剤。精神系能力者によるチカラ。
 あらゆる手を使って山手から情報が奪われていた場合、それすなわちブロックの全てが奪われたに等しい。
 ブロックの行動方針が把握されていては、これからの作戦に支障をきたす。
 質問に対して佐久は笑みを浮かべ、


佐久「決まってんだろ。続行する」

手塩「正気か?」


 いつも冷静な手塩の表情が少し動いた。
 それだけの決断をリーダーの佐久がしたということだろう。


佐久「たしかに俺たちの作戦が筒抜けかもしれねえのは痛手だ。だが、そいつらのターゲットもおそらく座標移動。それならばヤツらは俺たちの邪魔をすることができないということになる」

手塩「それはあくまで、作戦開始までのことだろう。実際に、ヤツが現れたら、混戦になる」

佐久「だろうな」

手塩「だったら、なぜ、続行する?」

佐久「勝てる算段があるからだ」


 そう一言で返したあと佐久は笑みを崩さないまま、


佐久「決行場所の都合上能力者が殴り込みに来る可能性は低い。スクールとかアイテムとかのクソッタレどもはそれだけで戦力は半減以下だ」

佐久「それに比べてうちの戦力は圧倒的だ。残りのヤツらなんて容易に制圧できるくらいにな」

佐久「混戦? そんなことにすらならねえよ。制圧して座標移動を捕らえて逃げ切りゃそれで俺たちの勝ちだ」


 説明を聞いた手塩はため息を一つつき、そのまま黙り込んだ。
 反対意見がないことを確認した佐久は携帯端末を起動し、通話を繋げる。


佐久「鉄網か? 俺だ。作戦は予定通り決行する。そちらも準備を進めておけ」


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