649: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/25(土) 23:18:01.74 ID:jaU2C2/Fo
黒子「電話はかけてみましたの?」
初春『はい。けど、何度かかけましたが一向に出ないんですよねー。コールされるってことは携帯自体は無事だとは思いますけど』
『そう考えたら火事に巻き込まれた可能性は低いかもですねー』と初春は軽い感じに言った。
耐火仕様の携帯端末なんてものがあったような気がするが、と思いついた黒子だったが、あの類人猿がそんなハイテクなもの持ってないだろ、と思考を頭から消し去った。
黒子「まあ、あの類人猿の行き先は任せますわ。わたくしはこの現場を見届けなければいけませんので」
初春『あれ? アンチスキルに引き継がなかったんですか?』
黒子「いえ、もしかしたら類人猿がひょっこり顔を出してくるかもしれませんし、それと」
黒子は照れくさそうに続ける。
黒子「自分が関わった現場ですので、最後まで見届けておきたいとかそういう感じのやつです」
初春『白井さん……』
初春からの声とキーボードの打音が止まる。
そして、初春は『ふふっ』とわずかに笑ってから、
初春『でもジャッジメントとして越権行為をした事実は変わりませんので、帰ったら始末書書かなきゃですねー』
黒子「……それくらいわかっていますの!」
そう言って黒子はむくれながら携帯端末の回線をぶっ千切った。
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