結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
1- 20
625: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/18(土) 22:41:38.17 ID:loyT3wilo


 青白い光の玉が複数、麦野の体の周辺に現れた。
 上条当麻はその光に見覚えがあった。先ほどから研究施設から空に向けて放たれていた光線。
 それが今、自分に向かって放たれようとしている。


麦野「てかそもそも今から現場に向かったところでもう間に合いはしねえんだ!! ここに来た時点でテメェはもうゲームオーバーなんだよ!!」


 麦野から複数の電子線が発射される。
 『粒機波形高速砲』。
 一人の人間を破壊するだけなら十分過ぎる威力を持つ、圧倒的なチカラが、複数。


上条「ッ!?」


 上条は反射的に横へ飛んだ。電子線が上条がいた場所を的確に通過する。
 着地点に置いてあった四人がけのソファに激突して、ソファごと上条は床に倒れ込んだ。
 追うように、麦野は再び電子線を複数放つ。
 それに気付いた上条は、不安定な体勢から無理やり前転するように移動して着弾地点から逃げる。

 だが、その行動は麦野沈利に読まれていた。
 いつの間にか上条の目の前に彼女が立ちふさがっていたのだ。


麦野「ほらほら、どうしたッ!? もっと楽しませてみろよクソガキィ!!」


 位置が下がっていた上条の顔面に麦野の靴が突き刺さった。


上条「ぐがッ……!?」


 強力な蹴りを受け、上条の体は二メートルほど宙に投げ出され、勢いのまま壁に背中から叩きつけられた。
 頭部と背中に意識が飛びそうなほどの痛みが走る。吐き気と目眩が頭と意識をぐらつかせる。
 だが、ここで倒れるわけにはいかない。体にムチを打ち、ふらつかせながら上条はゆっくりと立ち上がる。

 その様子を見て麦野はつまらなそうに右手をかざす。
 掌からは青白い光の玉が現れる。


麦野「見たところ何の能力のも持たないただの無能力者(レベル0)ってとこかしら? そんなのでよく超能力者(レベル5)第四位である私に楯突こうと思えたわね」


 麦野の見下した言葉を受けても上条は特に反応ない。
 ぜぇぜぇと呼吸を整えているだけだった。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
841Res/1732.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice