620: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/18(土) 22:31:41.71 ID:loyT3wilo
結標「勝負ありね」
絹旗「なっ……!」
結標「これ以上どうにかしようとか別に思っていないから、安心してそこで休んでいるといいわ」
絹旗「……ふざけているんですか……! 私がこの程度で超戦えなくなるような貧弱な雑魚だと本気で思っているんですか?」
絹旗は獣のような獰猛な瞳で結標を見上げる。
だが、結標は特に気にする様子もなく絹旗の横を通り過ぎていった。
瞬間、絹旗は頭の中の血液が全て沸騰したかと思うくらい、怒りの感情が爆発する。
絹旗「舐めてンじゃねェよッ!! このクソアマがァ!!」
咆哮とともに絹旗は近くに置いていたデスクの足を掴む。
それを結標淡希が歩いている後方へ向けて、身体中に走っていた痛みも忘れ全力で投げ飛ばした。
五〇キログラムほどの物体が、砲弾のような速度で結標の背中へ向かう。
結標「…………」
シュン、と結標は特に後ろを見ることもなく、テレポートをして姿を消した。
目標を失ったデスクがそのまま先に置いてあった機材へと激突し、部品がバラバラに散らばった。
絹旗は脱力して床に座り込む。
絹旗「……はぁ、これは私の超負けってことですか?」
ため息交じりに呟く。
絹旗「やっぱり敗因は、初撃で顎を超狙わなかったせいですかねー」
一人反省会を開きながら絹旗は、懐から携帯端末を取り出す。
他のアイテムのメンバーに現状を報告するために電話口へ喋りかける。
絹旗「えー、こちら絹旗。すみません、超失敗しちゃいました」
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