結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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605: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/18(土) 21:57:24.51 ID:loyT3wilo


 サクッと目の前にいた人間を殺してから麦野はハッ、と何かに気付いたような表情をしてから携帯端末に向けて喋りかけた。
 この端末は既に複数人同時通話用のアプリを起動している為、その声はアイテムのメンバー全てに届く。


麦野「言い忘れていたけど、ここの建物にいるヤツらはどっちかと言ったら裏の人間よ。だから、ターゲット以外は好きに殺して構わないから。あの糞女にも許可は得ているから安心しなさい」


 殺してから言うなよ、と浜面はツッコミたかったけど殺人ビームがこちらに飛んできそうだからやめた。


フレンダ『ちょっと麦野ー、それもうちょっと早く言ってよー? 無駄に気絶とかさせて二〇秒くらいロスしちゃったって訳よ』

絹旗『拳が超際どい角度で入ってピクリとも動かなくなった人がいたので、それを聞いて超安心しました』

滝壺「まあでも、あんまりやりすぎて勢いで座標移動を殺しちゃった、みたいなのはなしだよ」


 彼女たちの軽い感じの返しを聞いて、浜面はげんなりする。


浜面(……毎度思うが、ほんと俺だけ場違いだよな。何でこんなことになっちまったんだろうなぁマジで)


 一〇〇人以上のスキルアウトを束ねるリーダーだったときは輝いていたよなぁ、とかぼーっと浜面は考えているとそれに気付いた麦野が、


麦野「浜面テメェ何一人で楽しく妄想にふけってやがんだッ!! さっさとしろ!!」


 施設の入り口の前に立って青筋立てていた。
 入り口の扉周りが、炎であぶられて溶けた金属みたいになっているところからして、麦野がセキュリティをガン無視して能力でこじ開けたのだろう。
 このまま立っていたら今度は俺があの扉みたいになっちまうな。
 そんなことを考えながら、浜面は二人のあとを追い施設の中へと踏み込んでいった。


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