結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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604: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/18(土) 21:55:47.65 ID:loyT3wilo


 ぼーっと車の座席に座っている滝壺がぴくりと反応する。


滝壺「……! むぎの」


 麦野が小さくうなずく。


麦野「ええ、来たわね」


 彼女たちの視線の先には櫻井通信機器開発所という施設がある。
 その敷地内で警備員のような服装をした男たちが忙しく動き回っていた。
 絹旗が携帯端末につなげたイヤホンを片耳へ当てながら、


絹旗「……無線情報を拾えました。例の侵入者で超間違いないようです」

フレンダ「よっし! こんな狭っ苦しい車の中で一晩過ごすなんて展開にならなくってよかった訳よ」


 フレンダは車のスライドドアを勢いよく開き、車外へと飛び降りた。


浜面「せっかくの電動ドアをフルパワー開閉すんじゃねえよ壊れんだろ? まあ、別に俺の車じゃないからいいけど」


 ボヤきながら浜面は手元にあるドアの開閉スイッチを押して、開いていない方のスライドドアを開いた。
 麦野、滝壺、絹旗も車外に降りたことを確認して、浜面は再びボタンを押してドアを閉めてから、車のエンジンを切って降車する。


麦野「さて、予定通り五分以内に絹旗とフレンダはそれぞれのポイントへ移動しなさい」


 二人は了解、と一言返事してそれぞれ別方向へと走り去っていった。
 それを確認してから麦野は続ける。


麦野「滝壺は私と来なさい。ターゲットの座標移動へ一言挨拶しに行くわよ」

滝壺「うん」

麦野「浜面はいつも通り滝壺の援護。肉壁としてきっちり働きなさい。もし滝壺に少しでも傷を付けやがったら、その股間に付いてる粗末なモン焼き切ってやるわよ?」

浜面「ひぃ!? が、頑張ります!」


 股間を押さえながら返事をする浜面を冷ややかな目で見ながら、女子二人は施設の方へと歩みを進める。
 それを追いかけるように浜面も小走りを始めた。

 研究施設へ近付いてくる麦野たちに三人組の警備の者たちが気付く。
 「貴様ら何者だ、これ以上近付くと撃つぞ」。機関銃を構え、警告を出そうとした瞬間、


 クアッ!!


 という音と共に警備員たちの胴体が焼き払われて、上半身と下半身が真っ二つに分かれた。
 超能力者(レベル5)第四位。『原子崩し(メルトダウナー)』という麦野沈利の圧倒的な破壊のチカラが振るわれたのだ。
 周りに赤い液体が飛び散る。男たちのうめき声が漏れる。
 その光景を見た浜面は吐き気がこみ上げてくるのを感じる。
 同じモノを何度も見たことはあるが全く慣れないものだ、と浜面は思った。





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