558: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/04(土) 23:29:21.16 ID:WGxiRQYAo
上条「俺なんかが結標に会ったところで何が出来るかなんてわからない。けど、歯を食いしばってこのまま何もしないなんてこと俺には耐えられねえよ」
美琴「……はぁ、言うと思った。わかってたわ、アンタがそういうヤツってことは」
美琴はやれやれという感じに額に手を当てた。
黒子「しかし、捜すと言ってもどうやって捜すつもりですの?」
上条「そ、そりゃ決まってんだろ。街中走り回って……」
黒子「馬鹿ですの? もしかしてお猿さんは頭の中もお猿さんでしたの?」
上条「ぐっ……」
年下の女子中学生に憎まれ口を叩かれているが、言っていることは間違っていないため、反論できない上条だった。
言葉を詰まらせている上条に、隣りに座っている少女が恐る恐るという感じで、
初春「……あの、上条さん」
上条「なんだ? えっと、初春さんだっけ」
初春「はい。よろしければ結標さんを捜すのをお手伝いしましょうか?」
上条「えっ、いいのか?」
いいですよ、と初春が了承する。
それを見ていた黒子が机を叩く。
黒子「ちょっと初春!」
初春「何でしょうか?」
黒子「貴女この一般人である腐れ類人猿の為に、監視カメラ情報を取得してさしあげようと考えてますの?」
初春「ええ、まあ。私にはそれくらいしか出来ませんので」
黒子「そんな職権乱用行為、わたくしは認めませんわよ? もしバレたら始末書ではすみませんわ」
初春「たしかにそうですね。けど、ここで発想の転換ですよ」
そう言って初春は上条の方を向いて、
初春「上条さん、この一七七支部に電話してもらえませんか? 内容はそうですね、迷子の捜索依頼みたいな」
上条「ま、迷子? もしかしてその迷子って結標のことか?」
初春「はい、そういうことになります」
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