結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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552: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/04(土) 23:22:38.35 ID:WGxiRQYAo


絹旗「超捕獲するためにはまず座標移動を見つけなければいけないわけですが」

フレンダ「見つけるなら滝壺の能力追跡(AIMストーカー)を使えばすぐじゃない?」

滝壺「ごめん。私その座標移動のAIM拡散力場を記録していないから、それはできない」

フレンダ「あ、そっか。雪合戦のときは、第一位の分析に全力注いでたから記録できなかったんだっけ」

絹旗「ということは超面倒臭い任務になりそうってわけですね」

麦野「ま、でも宛がないというわけじゃないわよ」


 麦野は携帯端末を操作し、ニュースアプリ表示させてテーブルの真ん中に置く。
 そこには四箇所の研究施設が謎の能力者の襲撃を受けたという記事が載っていた。


浜面「これってたしか、今朝からニュースで大騒ぎになっているやつじゃねえかよ」

フレンダ「よく知ってるじゃん浜面。浜面でもニュースくらいは見るんだね」

浜面「お、俺もそれくらい見るっつうの!」

滝壺「このニュースがどうかしたの?」

麦野「ニュースに書かれている襲撃者、こいつが座標移動の可能性が高い」

絹旗「どういうことですか?」

麦野「あくまで推測の域だけどね。理由は三つあるわ」


 そう言うと麦野は再び携帯端末を操作して、何かのリストのようなものを表示する。
 そこに書かれていたのは研究施設の名前の羅列だった。


絹旗「これは?」

麦野「学園都市内にあるテレポーターについて研究している研究所の一覧。表に公表されているものはもちろん、秘密裏に動いているヤツ含めて全部よ」


 麦野は携帯端末の画面をスクロールさせ、ある位置で止めた。


麦野「ここに書かれている研究所の名前、どっかで見たことないかにゃーん?」


 そう聞かれて他四人は画面を覗き込む。


浜面「阿部食品サンプル研究所第三支部……ってたしかニュースで被害に遭ってた研究所の名前じゃねえか」

フレンダ「岡本脳科技工所、日野電子材料開発部門、SATO新エネルギー開発。うん、見事に四箇所全部あるって訳よ」

麦野「そ。つまりこの犯人はテレポーターに関する何らかの情報が欲しいヤツってことよ。しかも、四箇所も襲っているってことは、狙いは相当な機密データじゃないかと予測できるわね」

絹旗「しかし、それが座標移動が犯人だという超理由に繋がりますかね?」

麦野「ま、それだけじゃ無理ね。ちなみに今言ったのが一つ目の理由。次は二つ目だけど」


 ドリンクをもう一度口へ運び、喉を潤してから麦野は続ける。





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