結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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536: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/04(土) 22:58:31.23 ID:WGxiRQYAo


黒子「……言っておきますがお姉様? ここは託児所ではありませんのよ?」

美琴「わ、わかってるわよそれくらい!」

黒子「でしたらお姉様はどうしてここに来られたんですの?」

美琴「いや、昨日アンタ寮に帰ってこなかったでしょ? だからどうしてるかなーってちょっと様子見に」

黒子「そうだったんですのね。一応、寮監には門限延長から外泊許可への変更の連絡は入れておいたのですが、申し訳ございません。お姉様には連絡入れるの忘れてましたわ」

美琴「別にいいわよ。昨日あったことがあったことだし」

黒子「……ええ」

美琴「で、初春さんと言い合ってたのはその件についてかしら?」

黒子「…………」


 黒子は喋らなかったが美琴はその雰囲気で何となく察した。
 やはりこの子はあの場にいるべきじゃなかったんじゃないか、そんなことを思う美琴だった。


初春「打ち止めちゃん、オレンジジュースならありましたよ!」

打ち止め「わーい、ありがとー! ってミサカはミサカはきちんとお礼が言えるいい子!」


 ストローを咥え、オレンジジュースを吸い込む打ち止めを横目で見ながら美琴は考える。


美琴(さて、これからどうしようかしらね)


 ここはジャッジメントの詰め所だ。そこら辺の公園とかにぼーっと立っているよりはいくらか安全だろう。
 しかし、それすら障害とは思わないような輩がここに攻め入ってくる可能性がないわけじゃない。
 もしそんなことになれば、ここにいるみんなを巻き込んでしまうことになる。


美琴(あんまりここに長居するわけにはいかないわよね)

打ち止め「ところでお姉様? 映画館に行くっていう話はどうなったの? いつ行くの? ってミサカはミサカは聞いてみる」

初春「映画観に行くんですか? いいですねー何観るんですか?」

打ち止め「ミサカはそげぶマンが観たいな! 『劇場版そげぶマン 奇蹟の歌姫編』! ってミサカはミサカは映画タイトルまるまる言ってアピールしてみる」

初春「ああ、あれですか。面白かったですよー、最後はヒロインが――」

打ち止め「わーだめだめネタバレはNGだよー! ってミサカはミサカはカザリお姉ちゃんの暴挙を阻止してみたり!」


 真面目な考え事をしている美琴のことなどつゆ知らず、打ち止めはこれからの遊びのスケジュールを一生懸命立てていた。
 やれやれ、と美琴はため息を付いた。


―――
――






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