結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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378: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/10/15(金) 20:38:51.11 ID:5KotB6GBo


打ち止め「そうだね。ミサカは異性に『好き』なんて言われたことないから、そんなふうに悩んだりしたことないからわからないよ、ってミサカはミサカは事実を述べてみる」

一方通行「そンなオマエがこの俺に説教垂れよォとするなンて、面白れェ話だよなァ?」

打ち止め「説教? ミサカはそんなことをするつもりは最初からないよ、ってミサカはミサカは否定してみる」

一方通行「あァ? じゃあオマエは何で俺の目の前に突っ立って生意気な言葉ァ並べてンだ? オマエは一体何がしたいンだ?」

打ち止め「ミサカはね、あなたにこの一言を言うためにこの場にいるんだよ、ってミサカはミサカは返答してみる」

一方通行「チッ、一体ナニを――」



打ち止め「――決断することから逃げないで」



一方通行「……逃げるな、だと?」

打ち止め「あなたはどうすればいいのかわからないというのを言い訳にして、どちらか決めることを避けているんだ。アワキお姉ちゃんの気持ちを受け入れるか否か」

打ち止め「このままあなたを放っておけば、一生こんな曖昧なことを続けて、アワキお姉ちゃんを傷付け続けていくに決まってるよ、ってミサカはミサカは予測してみる」

打ち止め「だから、ミサカがこうやってあなたに忠告しているんだ、ってミサカはミサカは改めてこの場に立つ理由を示してみたり」

一方通行「ケッ、クソガキのくせに恋のキューピッド様にでもなろォってか? くっだらねェ」

打ち止め「そんなつもりはないよ、ってミサカはミサカは冷静に否定してみる」

一方通行「そォかよ。つゥか決断しろっつってもよォ、ンなモン初めから決まってンだろォが。大体なァ、俺はあンなクソアマのことなンざ何とも思ってねェンだぜェ?」

打ち止め「…………」

一方通行「何なら今からあの女のところに行ってよォ、『オマエのことなンざ何とも思ってねェンだよ。俺と一緒にいること自体がおこがましいとは思えなかったのか? このアバズレがァ』って貶してやってもイインだからなァ?」

打ち止め「……嘘をついてるね、ってミサカはミサカはバッサリと切り捨ててみる」

一方通行「ハァ? ナニ言ってンだオマエ? これが俺の思っていることそのまま――」

打ち止め「半年間、ずっと一緒に過ごしてきたんだよ?」

一方通行「…………」


打ち止め「たしかに親子とか兄弟とかみたいな関係の人達と比べたら圧倒的に短い時間かもしれないよ。それでも、ミサカにはわかるよ」

打ち止め「あなたが今嘘をついているってことぐらい、ってミサカはミサカは見抜いてみたり」


一方通行「……残念ながらそれは間違いだ。オマエは俺のことなンてまるでわかっちゃいねェ」

打ち止め「そう……なら、仮にそれがあなたの本心だったとしたら、何であなたはそんなふうに悩んでいるの? ってミサカはミサカは矛盾点を指摘してみたり」

一方通行「ッ……」

打ち止め「なんで?」

一方通行「…………」





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