結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
1- 20
379: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/10/15(金) 20:39:45.28 ID:5KotB6GBo


打ち止め「答えられないよね? だってそうだよ。あなたがそんなふうに思っているような人だったなら、とっととアワキお姉ちゃんにそう言って関係を終わらせているよ」

打ち止め「でも、本当は違うんだよね? 違うからこそあなたはこんなふうに悩んで、苦しんでいるんだ、ってミサカはミサカはあなたの心情を言葉にしてみる」


一方通行「……チッ、だったらどォしたってンだよ」

打ち止め「さっきも言ったよね? 決断することから逃げるな、って。アワキお姉ちゃんのことを大事に思っているならなおさらだよ、ってミサカはミサカは再度お願いしてみる」

一方通行「馬鹿言ってンじゃねェよ。そもそも俺にはそンな決断をする資格なンて端から存在しねェンだよ」

打ち止め「資格がない? どういうこと? ってミサカはミサカは聞き返してみる」

一方通行「俺みてェな大罪人が色恋沙汰なンてモンに関わること自体馬鹿馬鹿しいっつってンだよ」

打ち止め「……もしかして、それは『絶対能力進化計画(レベル6シフト)』のことを言っているの? ってミサカはミサカは眉をひそめてみる」

一方通行「ああ。そォだよ」

打ち止め「…………」

一方通行「屑野郎にそンな世界へ足を踏み入ることなンて、許されるわけ――」

打ち止め「……けるな」ボソッ

一方通行「あァ?」



打ち止め「ふざけるなっ!! ってミサカはミサカは思ったことそのままを叫んでみたり!!」



一方通行「ふざけるな、だと?」


打ち止め「そうだよ!! 何が資格がないだっ!! 何が踏み入ることさえ許されないだっ!! あなたそんなことを言って、ミサカたちのことを利用して結局逃げているだけなんだっ!!」

打ち止め「そもそもあれはミサカたちの抱えている問題であって、アワキお姉ちゃんにはまったく関係ないことじゃないか!! ってミサカはミサカは指摘してみる!!」


一方通行「ああ、そォかもな。たしかにオマエらの問題であってアイツには関係ねェことだ。だが、これは俺自身の抱える問題でもある」

打ち止め「……そっか。怖いんだね、ってミサカはミサカは悟ってみる」

一方通行「怖い? この俺がか? 適当なこと言ってンなよッ!? 一体どこが怖がっているってンだッ!?」


打ち止め「自分自身の問題なんて言葉でごまかしているけど、あなたは恐れているんだ。自分が決断することによってアワキお姉ちゃんを傷つけてしまうんじゃないか、自分自身を傷つけてしまうんじゃないかってことに」

打ち止め「でもあなたは気付いていないんだ。結局、そうしたせいでアワキお姉ちゃんが傷ついてしまったことに。もちろん、あなた自身もだよ」


一方通行「……俺は、傷ついてなンていねェ」

打ち止め「本当に? ミサカには少しでも触れたら壊れてしまいそうなくらい、ボロボロになってるようにしか見えないよ、ってミサカはミサカは率直な感想を言ってみる」

一方通行「……壊れてンのはオマエの頭だろ」

打ち止め「少なくとも今のあなたよりはマシだと思うよ、ってミサカはミサカは比較してみる」

一方通行「…………」


打ち止め「……とにかく、もうやめようよ? こんな無意味なこと。いつまでもこんなこと続けていても虚しいだけだよ、ってミサカはミサカは提案してみる」

打ち止め「アワキお姉ちゃんときちんと向かい合って? そして全てにケリをつけてよ、ってミサカはミサカはあなたの目を見つめながらお願いしてみる」





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
841Res/1732.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice