25: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/07/04(日) 00:01:39.56 ID:BuzE8qjgo
一方通行「何でもねェよ。それじゃあその日、三下と一緒にメシでも食いに行こうぜ。店は高級ステーキ店とかでイイだろ」
禁書『えっ!? ごはん!? ステーキ!? お肉!? 行く行く絶対に行くんだよ!!』キーン
一方通行「チッ、いきなり声量上げてンじゃねェようるせェ。ま、なら決まりだ。詳しくはまた連絡するからそォいう予定があるってことだけ覚えとけ」
禁書『ふふん。完全記憶能力を持ってる私に覚えとけなんて言葉を言うなんて、かたはらだいげきつうなんだよ!』
一方通行「どこで覚えやがったそンなわけの分からねェ日本語……まァイイ。そォいうことだからな、じゃあ切るぞ?」
禁書『うん! すごく楽しみにしてるんだよ! またねあくせられーた』ピッ
一方通行「…………」
上条「……………」
一方通行「そォいうことだ上条クン」
上条「一応どういうことか聞いていいか?」
一方通行「来週の土曜日、俺とオマエとインデックスで高級ステーキ店に行く」
上条「勝手に決めんなよ! 俺にも予定っていうものが――」
一方通行「それなら問題ねェだろ。その日はオマエはバイトのシフト入ってねェから、どォせ予定もクソもない暇人だろ」
上条「何で関係者でもないのに俺のバイトのシフトの情報を知っているんでせうか?」
一方通行「関係者にリークしてもらえばその程度の情報いくらでも仕入れることができる」
上条「芳川さんか……」
一方通行「さァてゲームの時間だ上条ォ! もしオマエが全てのテストを赤点回避することが出来りゃ、その高級ステーキ店の代金は俺が持つ」
一方通行「だが、もし一つでも無様に赤点取って春の補習フルコースへ参加確定した場合は、オマエがその代金全部持て」
上条「ちょっと待て! 食欲の神インデックス様相手に少なかろう高かろうのステーキだぞ!? マジで洒落にならねえぞマジで!! おい!!」
一方通行「何をビビってンだ上条クゥン? 簡単なことだろ、テストで全部30点以上取りゃイインだ? そォすりゃオマエもただでステーキ食べ放題の天国を味わえるンだぜ」
上条「ぐっ、ち、ちなみにゲームの拒否権は?」
一方通行「そンなモンあるわけねェだろ。まあ、別に拒否してもイイが、その場合オマエ自身の口からインデックスの野郎にこの話はなくなった、ってことを伝えろ」
上条「そ、そんなっ! 間違いなく俺の頭蓋骨が粉砕するじゃねえか!!」
一方通行「前門の虎、後門の狼。いや、まだ前門の方は野良猫ぐれェだろォな。さて、オマエはクソネコと狼、どっちに挑むつもりだ?」
上条「くっ……いや待てよ?」ボソッ
上条(ここで赤点取っちまって奢るはめになっても、その日に何かしら急用を入れて逃げちまえば……?)
一方通行「あっ、言っとくが急用とか入れたところで日程が延長するだけだぞ? 純粋に逃走するってンなら、俺があらゆるベクトルを操ってオマエを追い詰める」
上条「Oh……」
一方通行「さて、10分間の暗記タイムだァ。数学の範囲の暗記項目を全部覚えろ。そのあとそれのテストだ」
上条「さ、10分っ!? 無茶言うんじゃねえ!! 絶対無理だろこれ!!」
一方通行「安心しろ。テストに出すモンは教科書に書いてる公式とかだけだ。何なら予めテスト問題を先に渡してやってもイイぜェ? ただオマエは覚えるだけだ。簡単だろ?」
上条「にしても10分って……それに何でテスト?」
一方通行「そンなの決まってンだろォが。オマエが覚えたかの確認に加えて、覚えてなかった場合の罰ゲームをするからだ」
上条「罰ゲーム? まさかステーキ奢る以外にも何かする気かよ!?」
一方通行「当たり前だろ。じゃねェとテストの意味がねェ。今回の罰ゲームはそォだな……もしテストで全問正解出来なきゃここのファミレスの代金全部オマエ持ちな?」
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