結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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24: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/07/04(日) 00:00:51.33 ID:BuzE8qjgo


上条「…………」ゼツボボーン


一方通行「おら三下ァ! いつまで呆けてやがる、とっとと勉強の準備しやがれ!」

上条「はっ、いけねえいけねえ。ちゃんとテスト勉強しなきゃ」

一方通行「上条クゥン、悪りィが今から講師の交代のお知らせだ。どンな馬鹿にも手を差し伸べる救いの女神様から、勉強なンて教える気がさらさらねェクソったれにな」

上条「お、結局お前が教えてくれるのか。つーか、教える気ねえのかよ!」

一方通行「それはオマエ次第だ。で、オマエは俺に赤点回避の手助けをして欲しいのか? 欲しくないのか?」

上条「そりゃして欲しいに決まってんだろ。頼むよ先生」

一方通行「よォし、じゃあ上条クン、まずオマエのテスト勉強をする目的を確認だ。自分の口で言ってみろ」

上条「そりゃ決まってんだろ。テストで赤点をゼロにして素晴らしい春休みを迎えることだよ」

一方通行「イイねェ、実に人間味溢れる目的だ。だがよォ、それだけじゃ足ンねェンだよなァ」

上条「足りない? まさか俺に100点を取れ、とか無理難題押し付ける気じゃねえだろうな? そんなのどう頑張ってもできねえよ」

一方通行「あァ? 別にそンな100点なンてアホらしい点数必要ねェよ。極論を言えば、全教科オール30点で問題ねェ」

上条「だったら一体何が足りないって言うんだよ?」

一方通行「そンなの決まってンだろォが。優雅な春休みを過ごすために赤点を回避するなンて普通な目的じゃ、一生オマエは赤点地獄の中っつゥことだ」

上条「?」

一方通行「さて、と」スッ つ携帯電話

上条「携帯電話? 一体どこに電話してんだ?」



プルルルルルルピッ!



??『……も、もしもしっ! か、かみじゅ、かみじょうですっ!』


一方通行「オマエはいつになったら電話応対がうまくなるンだァ? インデックスさンよォ?」


禁書『ん? その声はあくせられーただね? どうしたの? とうまなら出掛けてるけど』

一方通行「知ってる。目の前にいるからな」

禁書『そうなんだ。じゃあ何でここに電話を掛けたのかな? もしかして私に用?』

一方通行「そりゃそォだろ。オマエに用がなかったら電話なンてかける意味がねェだろォが」

禁書『別に用がなくて電話してきてもいいよ。私は毎日ひまで退屈な留守番生活を送ってるからね。あっ、でもあんまり長電話し過ぎるととうまに怒られちゃうかも』

一方通行「そンな心配する必要ねェよ。オマエと暇つぶしに長電話することなンざ一生ねェだろォからな」

禁書『むぅ、一生ってありえないかも。そもそも人生ってのは長いんだから、これからあなたの考えが変わって私に何の用もなくても電話を――』

一方通行「ない」

禁書『ぐっ、即答しなくてもいいと思うんだけど……。で、結局何であくせられーたは電話をかけてきたのかな?』

一方通行「ああ、そォだ。オマエアレだ、来週の週末、そォだな。土曜日ぐらい暇か?」

禁書『さっき言った通り私は毎日ひまで退屈な留守番生活を送ってるから、もちろんその日もひまなんだよ』

一方通行「何つゥか、まるでニートとでも話してるよォな気分だ」

禁書『にーと? 何それ?』





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