26: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/07/04(日) 00:02:23.84 ID:BuzE8qjgo
上条「いいっ!? 何で全問正解!? 赤点は三割取れればオッケーじゃなかったのかよ!?
一方通行「あン? 予め答えが分かってるテストだぞ? そンなモンで合格ラインを100点未満で設定するわけねェだろ」
上条「あのーすみません一方通行様。今日全然手持ちないんですが……?」
一方通行「知らねェよ。だったら下ろして来い。それ含めてないンだったら皿洗いでも何でもして払え」
上条「無茶苦茶だっ!!」
一方通行「だったら大人しく全部覚えるこった。そォすりゃオマエには何の被害も被らねェよ」
上条「……不幸だ。どうしてこうなった……」
一方通行「何が不幸だ。全部オマエが自分で引き起こした事態だろォが。俺に助けを求めたことを含めて、な」ニヤァ
結標「…………」ポカーン
吹寄「……本当に無茶苦茶ね」
一方通行「馬鹿に勉強をさせるためにはこれくらいやらなきゃいけねェっつゥことだ」
姫神「スパルタ教育は。あまり効果がないと思うけど」
一方通行「人間の脳みそは本来スーパーコンピュータ以上の処理能力を持ってンだよ。それを全部扱えるかどォかは別としてな」
一方通行「そンな素晴らしいモンを持ってるっつゥのにそこの三下は残念ながら一つもそれを使おうとしねェンだよ」
一方通行「だったら無理矢理にでもそれを使ってもらうしかねェじゃねェか。どンな手を使ってでもよォ……」
土御門「ふむ、つまりあれかにゃー? ピンチの状態に追い込みに追い込みまくって、バトル漫画の主人公みたく覚醒させてスーパーカミやんを生み出そうっつー魂胆って感じか?」
一方通行「ああ。ゴキブリは命の危険性感じ追い込まれると、脳みそを活性化させて空を飛べるよォになるらしい。ゴキブリに出来て人間に出来ねェわけがねェだろ」
結標「ちょ、ファミレスでその名前を言うのはやめなさいよ……」
姫神「でも。ヒトとGは違う。そんなにうまくいく?」
一方通行「あァ? まァ、そりゃ人によるだろォな。そンな全員が全員覚醒なンてしたら世の中超人だらけだ」
吹寄「だったら上条当麻もそうなる可能性高いじゃない。普段から勉学から目を背けてたのだからなおさらよ。そんな都合のいいヒーロー物展開起こるわけないわ」
一方通行「そォだな。たしかにリアルってのは残酷だ……だが、残念ながらアイツはヒーローなンだよ」
吹寄「えっ、それってどういう――」
上条「――さいんえーぶんのえーいこーるさいんびーぶんのびーいこーるさいんしーぶんのしーいこーるにあーる」ブツブツ
吹寄「なっ、何ですって!? あ、あの上条当麻が真面目に暗記に取り組んでいるっ!?」
土御門「授業開始の号令から1分後には既に意識が窓の外にあるあのカミやんがかっ!?」
姫神「信じられない。まさかこんな光景に。立ち会う日が来るなんて……!」
結標「ひどい言われようね……」
上条「――ひつようじょうけんとはものごとがなりたつためにひつようなじょうけんじゅうぶんじょうけとはものごとがなりたつためにじゅうぶんなじょうけん」ブツブツ
一方通行「人間には火事場の馬鹿力っつゥモンがある。本当に危機的な状況に陥った人間が潜在的に眠っている力を発揮する、ってヤツだがそれは別に筋力に限った話じゃねェ」
一方通行「危機的状況で本当に頭を使わないといけねェよォになったら、どンな馬鹿でも必死に脳みそ働かせるっつゥことだ」
結標「危機的状況……?」
上条「――インデックスと高級ステーキはマズイインデックスと高級ステーキはマズイインデックスと高級ステーキはマズイインデックスと高級ステーキはマズイインデックスと高級ステーキはマズイ」ブツブツ
結標「……ああ、たしかにこれは危機的状況ね」
841Res/1732.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20