177: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/08/20(金) 22:19:03.30 ID:9mCcFctro
同日 17:10
-第七学区・とある公園-
美琴「…………遅い!」
美琴(まったく、珍しくアイツからの呼び出しだっていうのに何で時間に遅刻するかな)
美琴(でも、今日の呼び出しってことはアレよね。ほ、ホワイトデーの……)
美琴(……も、もももしかしたら、もしかしたらって展開あったりして……な、なんて)
上条「おーい、御坂ー!」タッタッタ
美琴「なっ、アンタちょっと遅いわよ! 10分遅刻よ10分!」
上条「わりーわりー。ちょっといろいろあって」
美琴「アンタが決めた時間なんだから、そういう不足の事態を含めて時間を決めなさいよ」
上条「いやー、こっちもこれからバイトとかあるから、この時間しかないって思ってさ。すまねえ」
美琴「もう! まあいいわ、30分のとか1時間の大遅刻とか、挙句の果てには約束すっぽかすなんてことなかっただけマシよ」
上条「ははは、そんなことないって言えないのが情けねえ……」
美琴「で、よよ用事って何よ。私をこんなところに呼び出して」
上条「ああ。お前バレンタインの時にチョコくれたじゃん。だから、そのお返しにプレゼント渡そうと思ってな」
美琴「えっ、あ、そう。そうだったんだ。そういや今日ホワイトデーだったわねー、忘れてたわー」アセッ
上条「そうなのか。そういうイベントを忘れるくらい忙しかったんだな御坂。悪いなそんな時に呼び出したりして」
美琴「い、いや別にそんなことないわよ。気にしないでいいって」
上条「そうか。だったら喰らえ、上条さんお手製スペシャルデリシャスファンタスティックただのクッキーだ!」スッ
美琴「……要するにただのクッキーってわけよね。いろいろ言ったけど」
上条「そうです。超高級チョコレートとかじゃなくてすみません」
美琴「べ、別にいいわよそういうのは金額じゃないし。というかアンタクッキーとか作れたのね、意外」
上条「上条さんほどの料理スキルがあれば、レシピを片手にクッキーを作ることなど造作のないことだぜ」
美琴「それって別に大した自慢にはならないんじゃない?」
上条「ま、まあな」
美琴「ふーん、まあいいわ。ありがと、ありがたくいただくわ」
上条「おう。じゃあ俺バイトあるから行くわ。またな御坂」タッタッタ
美琴「あ、うん。また……」
美琴「…………」
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