結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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173: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/08/20(金) 22:14:42.24 ID:9mCcFctro

海美「電話? あら、噂をすれば何とやら」

誉望「垣根さんスか?」

海美「そう……もしもし?」ピッ

垣根『よお心理定規。何か用か電話なんかしてきて』

海美「別に用なんかないわ。暇つぶしに電話しただけ」

垣根『そんな理由で俺に電話してきてんじゃねえっつーの』

海美「あらごめんなさい。いっつも暇そうにしてたから、今日もてっきり暇なんだと思ってたわ」

垣根『喧嘩売ってんのか?』

海美「別に」

垣根『チッ、まあいい。ところでお前、今日の夜空いてるか?』

海美「唐突ね。特に用事はないけど? どうかしたのかしら、私に用事?」

垣根『えっと、あれだ。お前今夜一緒に飯でも食わね? よかったらだけど』

海美「……えっ? 今何て言った?」

垣根『だから飯食わねえかっつってんだよ。何回も言わせんなよ面倒臭せえ』

海美「いえごめんなさい。あなたがそんな食事のお誘いなんてしてくるなんて思わなかったら。一体どういう風の吹き回しかしら?」

垣根『チッ、つまんねえ詮索はするな。イエスかノー、それだけ答えろっつーの』

海美「そうね。特に何もすることないからいいわよ」

垣根『……そうか。それじゃあ第三学区のスクールのアジトに六時半に集合っつーことで。じゃあな』ピッ

海美「えっ、ちょ、どこの何の店に……って切りやがったわね。せっかちなヤツ」

誉望「どうかしたんスか?」

海美「垣根に夕食のお誘いを受けたわ。どこの何の店に食べに行くのかは教えられずに切られたけど」

誉望「へー、そうなんスか」

海美「ま、どうせあれよ? 焼肉食べたいけど一人じゃ入れないし、一緒に行く友達もいないから私に泣きついてきたに決まってるわ」

誉望「ふーん」

海美「そーいうわけだから、来たばかりで悪いけど私帰るわね? じゃ、あとよろしくね」

誉望「よろしくされても、別に今日も何もないでしょうけどねー」

海美「そんなことを言ってると、別の暗部組織に襲撃されちゃうかもしれないよ?」

誉望「不吉なこと言わんでくださいスよ……」

海美「じゃ、お疲れ様ー」


ガチャ


誉望「……砂皿さん」

砂皿「何だ?」カチャカチャ

誉望「さっきの話、あれって絶対垣根さんのホワイトデーのお返しの食事ですよね?」

砂皿「知るか。子供の色恋沙汰など興味ない」

誉望「ちぇー、さすが彼女持ちで大人な砂皿さんは言うことが違うスよねー」

砂皿「だからアイツは違うと言っている」


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