9: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/07/03(土) 07:42:04.14 ID:w7niixZB0
まゆP(猫は可愛がってくれる人間を鋭くも見抜くが、女も猫と同じである。そう言ったのは塩野七生だっただろうか?)
まゆP(俺が何と言おうが、まゆはとっくに見抜いている。俺がどうしようもないほどに――まゆにイカれてしまっていることを!)
まゆ「……ごめんなさい、プロデューサーさん。どうしても確かめたいことがあって、プロデューサーさんを縛ってしまいました」
まゆP「確かめたいこと? こんなことをしなきゃ確かめられないことなんだ、どうせろくなこじゃないんだろ」
まゆ「そんなことありません。私たち二人にとって、とても大切な事なんです」
まゆP「……で、何なんだ?」
まゆ「プロデューサーさんとまゆは、近いうちに結婚するじゃないですか」
まゆP「いや、しないよ」
まゆ「……?」
まゆP「しないから。するはずないだろ!」
まゆ「……プロデューサーさんとまゆは、近いうちに結婚するじゃないですか」
まゆP「こら、やり直すな」
まゆ「結婚したその日の夜は……その……しょ、初夜を……迎えますよね」
まゆP「いや、迎えないよ」
まゆ「……?」
まゆP「迎えないよ。迎えるはずないだろ!」
まゆ「まゆは婚前交渉に反対しませんが……それでも結婚したその日の夜は、初夜と呼ぶんじゃないんですか?」
まゆP「俺とお前が男女の関係になる前提で話を進めるなっ」
まゆ「そう……ですよね。プロデューサーさんとまゆの間には、大きな障害があります」
まゆP「そうだよ。十歳以上という大きな年齢差。社会人と学生。そして何よりアイドルとプロデュ――――」
まゆ「まゆは……処女です」
まゆP「……ん?」
まゆ「で、ですから……まゆは、処女なんです」
まゆP「いや……いや……いや。聞こえなかったわけじゃなくて……突然何を言い出すんですか、佐久間さん?」
まゆ「未経験だから……プロデューサーさんと結ばれるのを夢見る一方で、怖さもあるんです。プロデューサーさんはちゃんと優しくしてくれるんでしょうか? もしかしたら痛がって泣くまゆを見て、嗜虐心を高ぶらせてしまうんじゃないかと」
まゆP「あ、あ、あっ……あるるわけぇないだろ!」
まゆ「……なんで声が上ずっているんですか? やっぱり――」ジトー
まゆP「いや、いやいやないから! そんな趣味ないから!」
まゆP(そんな趣味はないけど……俺に“されて”痛がって泣くまゆを見てしまおうものなら、目覚めてしまいそうで怖いんだよなあ)
まゆ「ゴホンッ。……初めてのまゆに優しくしてくれるとは信じてしますけど、それでも怖いという気持ちが残るんです。どうしてだろうと考え続けて、そして答えは出ました」
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