12: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/07/03(土) 07:44:43.44 ID:w7niixZB0
まゆ「……もしそう考えているとしたら、それは復讐を諦めたも同然です。優しいまゆのプロデューサーさんは、一度冷静に戻ったらまゆにお説教することはできても、まゆが泣き叫ぶような復讐なんてとてもできません」
まゆ「屈辱を受けた今この時、この場でなければ、復讐は、絶対に、できません」
まゆP「俺は……俺は……俺はっ……!」
まゆ「さて♪ それでは手錠を外すとしましょう。さあ、五秒以内に――」ガチャンッ
――五秒もいらなかった。
まゆP(自分でも信じられないほどの荒々しさでまゆを捕まえる)
まゆP(優しく扱わないといけないまゆの細い腕を、俺は思いっきりつかんでしまい、跡が残るのではという恐怖が一瞬だが俺に理性を呼び戻した)
まゆP(思わずまゆの顔を見て――そこで、終わってしまった)
まゆP「あ―――――――――嗚呼」
まゆP(もしそこでまゆが痛みで顔を歪めていたら――俺は止まることができた。人間に戻ることができた)
まゆP(そこにいたのは、獣と化して襲いかかる俺に歓喜の笑みを浮かべる女だった)
まゆP(女は、俺が獣欲のままに貪ろうとすることを喜んでいた)
まゆP(もう誰も止められない。俺もまゆも、止める気も止まる気もなかった)
まゆ「うふふ」
まゆ「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
まゆP(――意識が闇に溶け込んでいく中で、まゆの幸せそうな声だけがいつまでも脳裏に残った)
〜Happy End〜
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