【ミリマスSS】百合子「私が催眠なんかにかかるわけないじゃないですか!」
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5: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/06/25(金) 23:03:55.75 ID:pbsKPcBN0
 
「ねぇねぇゆりこ! さいみんじゅつ、かけさせて!」
「さ、催眠術!? それって……」
「じゃーん! 五円玉っ! はいゆりこ、コレ見て!」
「五円玉なんて古典的な……。そんなもので私が催眠術にかかるわけが……」

「……」スー

「ゆりこが寝ちゃった!」
「え、百合子さん寝ちゃったの?」
「寝てるね」
「ねぇ、どうしよう?」

 大神環は困惑していた。
 何故なら彼女は「恐竜になる催眠術」をかけるつもりだったのだ。寝かしつけるつもりなんて塵ほどにも無かった。
 かっこいいプテラノドンになって劇場内を飛び回る百合子を想像していた環にとって、ただ首を揺らしているだけの百合子は甚だ退屈であった。
 そして、なぜ困惑しているのかというと。

「これ、どうやって治せばいいの?」

 催眠術の解き方が分からなかったのである。
 


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