【ミリマスSS】百合子「私が催眠なんかにかかるわけないじゃないですか!」
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6: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/06/25(金) 23:04:28.25 ID:pbsKPcBN0
 
「環ちゃん。Youtubeの中で、解き方はやってなかったの?」
「うーん、たしか肩に手をおいて『あなたは人間ですよ』って、言ってた?」
「じゃあそれやってみようよ。百合子さん、あなたは人間ですよ」
「……はい」スースー
「桃子ちゃん、それじゃダメだよ。ほら百合子さん、起きて」
「……はい」スースー

 ダメみたいだった。ちゃんと返事はしたが、相変わらず力なく口を開けたまま、首をカクカクと揺らしていた。環は若干飽きてきたみたいだった。
 退屈を紛らわすために百合子のほっぺをツンツンし始めた環とは裏腹に、育と桃子は真剣に百合子を起こす方法を考えていた。監督官かくあるべき。
 ただ、あまりに彼女たちは催眠術に馴染みが無さ過ぎた。普通に生活していれば催眠術と出会う機会なんてそうあるものではない。
 よって、彼女たちが短絡的な思考に至るのも無理の無いことであった。
 


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