【ミリマスSS】百合子「私が催眠なんかにかかるわけないじゃないですか!」
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10: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/06/25(金) 23:07:40.60 ID:pbsKPcBN0
 
 のり子にとって意外だったことは、いつも楽しそうな三人の目に愉悦の色は全く映っておらず、三人が三人とも必死に懇願していることだった。
 環がよく分からないことをするのはいつものことだが、今日は育と桃子も一緒だ。年齢の割に考え方がしっかりしている二人のこんな表情を見るなんて……。
 福田のり子は使命感に燃えた。燃えてしまった。

「分かった! じゃあアルゼンチン・バックブリーカーで良いかな!?」
「なんかかっこいい! じゃあそれで!」

 かっこいいかはさておき、船を漕ぎ続けている文学少女にかけられる技はアルゼンチン式背骨折りに決まった。
 背骨折りとは、背骨を支点に対象を仰向けに反らせることでダメージを与える技で、アルゼンチン式はなんと相手を肩の上に持ち上げた状態で行う派手な技だ。
 のり子が慎重に百合子の身体を持ち上げている間も、三人の幼女は拍手をする手を緩めない。三人の必死な形相に、使命感に燃えるのり子の腕にも力が込められる。
 


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