ギギ・アンダルシア「嘘」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2021/06/23(水) 22:53:44.48 ID:SDd2HCINO
「ハサウェイはそこのベッドを使いなさい」

彼にそばに居て欲しい、というよりも彼を近くに置きたくて私はハサウェイをホテルで同室になるように取り計らった。

ハイジャックについての聴取が終わるまでの数日間を共に過ごそうと決めていた。
それは単に彼が気に入ったからとかそういう浮ついた理由ではなく、もっともらしく説明すると彼がテロリストのリーダーならば彼の近くがもっとも安全であると判断したからだ。

うん。我ながら賢い。賢い嘘だ。

「僕は楽をしたいんだ。君が部屋に居ることで気を使いたくない」
「ええ、私も同感よ」

そんな軽いやりとりを交わして、私たちはプライベートは守ろうと取り決めたのだけど。
水着に着替えようとしたところ、見計らったようにハサウェイが自室の扉を開けてきた。

「僕たちは夫婦でもなければ同棲しているわけでもない。それなのに、そんなところで裸になれる気が知れないな」

こ、こ の 男 !

何が夫婦でもなければ同棲してないよ。
ちょっとは慌てるか、悪びれなさいよ。
そうしたら私だってちょっとは素直に謝ってあげてもいいのにこれだからテロリストは。


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