56:名無しNIPPER
2021/06/24(木) 15:43:18.59 ID:I9OmqLYR0
でも確かにそうだ。もし彼女が他の俺の知らない有象無象共とくっついたら?
考えてるだけで嫌な気分になる。それにそうだ。ユッコは多分俺が告白したぐらいじゃ俺の事は嫌いにはならないで居てくれるだろう。
それはこの数カ月の俺らの親交が何よりも深く示してくれている。
「まぁ、お前にしては参考になったわ、さんきゅ」
藤井に適当に礼を言ってから後ろを向く。今なら彼女はまだ学校に居ると、どこか確信めいた物を感じた。
彼女に言わせれば、これがサイキックパワーってやつなのかもしれない。根拠は無いけれどそう思う。
「頑張れよ、あとお前にしては余計だけどな」
「それを言うなら俺だって、まさか彼女が出来たことないお前にアドバイスされるとは思わなかったな」
「は、馬鹿かお前、さっきのアドバイスは彼女が出来なくても、告白しまくって場数をこなしてる俺だから言える言葉だぞ」
この言葉は俺の覚えてる限りの藤井の言葉の中で一番説得力が高い言葉だった。
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