1:名無しNIPPER
2021/06/12(土) 16:58:50.08 ID:kS6uXDlw0
スレ建て代行です
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/06/12(土) 17:03:19.47 ID:Rn+1RG8T0
>>1 代行ありがとうございます。
アイドルマスターミリオンライブ!のSSです。
地の文がありますのでよろしくお願いします。
3: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/06/12(土) 17:04:04.68 ID:Rn+1RG8T0
>>1 代行ありがとうございます。
アイドルマスターミリオンライブ!のSSです。
地の文がありますのでよろしくお願いします。
4: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/06/12(土) 17:05:17.84 ID:Rn+1RG8T0
ずしん、ずしんと大地が揺れる。
その大きな城が一歩を踏み出すたびに木々の葉がザワザワと色めき立ち、驚いた鳥たちが忙しなく飛び立つ。お城のてっぺんに生えた煙突からは白い煙がモクモクと上がっている。深緑の木々が白い煙の輪郭を際立たせる。
「今日はこのあたりでステイしましょうか」
5: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/06/12(土) 17:07:40.24 ID:Rn+1RG8T0
ロコのいるのはお城の高層階にある観測部屋。前面に観測用の大窓があり、部屋の中は作業台だけのシンプルな構成。
その観測部屋の入口がキィと開いた。
「ロコちゃん」
「ゲキコ。沢山ウォーキングしてタイヤードでしょうから、もうレストして良いですよ」
6: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/06/12(土) 17:09:03.31 ID:Rn+1RG8T0
「ロコちゃんももう休むよね。お風呂沸かす?」
「ロコはゲキコのウォーキングプランをアジャストするのと、ライブディレクションのプランニングがあるので、二時間後にホットウォーターをサプライしてくれると助かります」
「そう、無理しないでね」
「サンクスです♪」
7: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/06/12(土) 17:09:37.49 ID:Rn+1RG8T0
壁に掛けられた時計を見るとまだ午後八時。確かにまだ寝るには早い。でも、ただ観測と計画をしている自分と違って、げき子はずっと歩き続けているのだ。疲れていないはずがない。杏奈だって、出演者として体調は万全に整えておかなければならないのだ。だからといってゲームを我慢して逆にストレスを溜めるのも……。ロコはぐるぐると思考を巡らせながら唸っていた。
「ワンアワー……あっ、一時間だけですよ、アンナ」
「ロコちゃん、ますますお母さんみたい」
8: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/06/12(土) 17:10:28.77 ID:Rn+1RG8T0
チンとベルが鳴り、田中琴葉が観測部屋に入ってきた。
「あ、ごめんねげき子ちゃん。もう休むところだった?」
「どうしたの?」
「宿泊スペースなんだけど、もう少し余裕を取れないかなっていうのと、洗面スペースの数でちょっと相談が」
9: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/06/12(土) 17:11:03.23 ID:Rn+1RG8T0
説明が遅くなったが、この「城」と称されている代物は、765プロライブシアターが変形したものである。歩行を行うため、いつもより縦長になるように部屋の配置が変わっていたり、各部屋のドアノブの横についているダイアルを回すと事前に繋げておいた扉にワープできたりすること以外は、いつもの劇場と違いない。なので、プロデューサーと青羽美咲はこの城に出勤していつものように事務仕事をしているし、アイドル達もこの劇場でライブ前の最終調整を続けている。
不思議な力によって城の中は全く振動が伝わらないようになっているらしい。なんとも便利なものだ。ある者は通勤時間が削減できると喜び、またある者は通勤によって最低限の運動が出来ていたことを実感して嘆いていた。
皆が劇場の事務室に入ると、キッチリした格好の一人の男が事務机に座っていた。時刻は午後八時過ぎ。言わずもがな、残業である。
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