小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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◆bhlju8wMK6
[saga]
2024/11/30(土) 22:05:03.15 ID:PDbAYs0+0
……………………
ルコア「……え〜、何はともあれ、全員怪我もなく無事に集合できた訳だけれど」
エルマ「は、はい……、お騒がせしました……」シュン
ルコア「い〜え〜♡ で、ここから先の移動だけど……。僕は、上空を飛んでいくのはもうやめた方が良いと思う」
トール「え、それは何故です? 確かに凄い突風でしたが、止むのを待ってから向かうのでもいいのでは……」
ルコア「いや。僕達を阻んだ突風……。見た感じあれは、自然の風じゃあない」
トール「!」
ルコア「恐らくあれは、山に近付く者を排除する為に敷かれた、風の結界だ」
トール「風の……」
エルマ「結界……!」
ルコア「――いや、より正確には山に近付く者の内、強い魔力を持つ者を排除する、かな」
トール「?」
ルコア「上空を見てごらん。ついさっきはあんなに強く風が吹いていたのに、今は静かなもんだ」フイッ
トール「確かに……。風も、その音も感じられませんね」
ルコア「ああ、そしてあの辺り、目を凝らしてごらん」スッ
トール「? あの辺りって……、あ!」
チュンチュン パタパタ……
カンナ「トリだー」
トール「鳥が、普通に飛んでいる……。風に巻かれる事もなく……」
ルコア「ああ。あの様に山に近付く鳥や……、恐らく上空を通る飛行機なども風の影響は受けていない様だね」
滝谷「まあ確かに、あんな突風を飛行機が受けてたら、たちまち墜落して大騒ぎになってるでしょうでヤンスからね」
ルコア「うん。この事から、僕達ドラゴンの様な力ある存在が山に近付いた時のみ、突風が生じるのだと考えられる」
トール「で、でも! 突風が吹いても、私達が本気で突っ込めば風に負けずに飛んでいけるのでは?」
エルマ「……その場合、小林殿や滝谷殿、カンナや終焉帝殿はどうするつもりなのだ?」
トール「え? え〜……。く、口の中に隠れててもらうとか!」ボーン
小林「え、ええ……」
滝谷「涎まみれはちょっと勘弁でヤンスよ……?」
ルコア「いや、そもそも僕達でも突破は難しいかもしれないよ」
トール「え? 何故……」
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