小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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275: ◆bhlju8wMK6[saga]
2024/11/30(土) 22:03:51.15 ID:PDbAYs0+0

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トール「――で? なんで思いっ切り山に突っ込んでるんですか?」ツーン

エルマ(竜人形態)「むぐ……、す、すまなかった……」(正座中)

トール「あなたもルコアさんからの“減速して”って通信、聞いてたんでしょ? 何で全速力出してるんですか?」

エルマ「う、うう……。た、確かに通信は聞いたが、だからこそ先行した方々に何かトラブルがあったなら助けに向かわねばと思い、急いで……」ムググ

トール「その心意気は、まあ殊勝ですが……。なら尚更、まずは通信し返して安否を確認したり、状況の把握をするべきでしょう?」

エルマ「う……、その通り、だが……」ヌググ

トール「? 何ですか言い淀んで……」

エルマ「……………………」

トール「……もしかして通信魔法、苦手なんですか……?」

エルマ「っ! ぬ、ぬぐぐ……っ!」プルプル

トール「そう言えばそもそもあなた、私より先に出発したのに後から来たのも、やっぱり空を飛ぶの苦手だったんじゃ……」

エルマ「う、う……っ」プルプル

トール「………………」(何とも言えないものを見る目)

エルマ「そ、そんな憐れみと慈しみに満ちた目で見るなあ!」ガアアッ!

エルマ「別にどっちも苦手じゃないからな! 到着が遅れたのも、途中で喉が渇いてしまったからちょっと川に寄り道して給水してきたからだし!
    通信魔法もわざわざ使うより直接飛んできた方が早いと思ったからそうしただけで、使えない訳じゃないし!」ギャーギャー

トール「……いいんですよ、エルマ」ポン(肩に手を添える)

エルマ「ぬ、むっ?」

トール「誰だって、苦手な事はあるものですから……」ニコッ……

エルマ「うっすら涙を浮かべながら微笑むなあっ!」ガーッ!




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