狐娘「妾は老いることも死ぬこともないケモノじゃ」
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74: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/20(木) 01:20:18.79 ID:0sLGfUdN0

男「」グッタリ

狐娘「はぁ…はぁ…」

(ぐちゃぐちゃになった室内)

狐娘「…妾としたことが、何をしておるんじゃ」

男「すみません、僕も調子に乗り過ぎました…」イタタ

狐娘「本当にな。主は妾を怒らせたかったのか?」

男「そんなつもりはなかったんですけど、先にけしかけてきたのは狐娘さんでしたよね」

狐娘「お主の突拍子のなさに呆れかえっていただけじゃ」

男「…ああでもしないと、すぐに追い返しそうだったじゃないですか」

狐娘「その通りじゃが?」

男「でも本当にその気なら有無を言わさず、それこそ話を聞かせるまでもなく追い払うことだってできたはずです」

男「そうしなかったのは……」

男(きっと心のどこかでは孤独を嫌ってる。ひとりでいた時間が長過ぎて麻痺してるだけで)

狐娘「……………」

狐娘「…ク、ククッ……アッハハ」

狐娘「よもや、主のような人間に諭される時がこようとは」

狐娘「あぁ、認めよう」

狐娘「主と居る時間は楽しかった」

男「…!」

狐娘「そこに後ろ髪を引かれたのじゃろうな」

狐娘「確かに、あれほど分かりやすく振る舞っておきながら気まぐれで済まそうというのは通じぬよな。強がりと言われても無理はあるまい」クククッ



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