狐娘「妾は老いることも死ぬこともないケモノじゃ」
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42: ◆YBa9bwlj/c[sage saga]
2021/05/17(月) 23:11:38.66 ID:hG5XWQQ60
男「軟らかいというと、もしかして水飴ですか?」
狐娘「水?これを溶かせば軟くなるのか?」
男「なりませんけど…今で言う飴はこんな風に色と味の付いた硬いやつが普通なんです。これを口の中で少しずつ溶かしながら食べていくんですよ」
狐娘「」クンクン
男「グレープ気になります?」
狐娘「…?」
男「ぶどうのことです」
狐娘「……」アム
狐娘「…うむ、悪くないの」
狐娘「しかしこの口内で転がすというのはどうにももどかしい…」
ガリッ
狐娘「っ!?…おぉ!主よ主よ、こいつは砕いた方が味がよう出てきおる!もしや食べ方が他にもあるのではないかの?なぁ知っておるなら勿体ぶらずに――」
男「……」
狐娘「な、なんじゃその目は」
男「いえ、ただ随分とはしゃぐ悪人さんだなーと。飴玉気に入ってくれました?」フフッ
スッ
男「んぐっ!?」
男(レモン味だ)
狐娘「笑うでないっ。主とて見知らぬ食物に浮かれることくらいあろう」
狐娘「そんなことより次じゃ次!ちょこれーとというのも硬いようじゃが飴の親戚か?」
男「あぁ!折れちゃう折れちゃいます!」
.........
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