狐娘「妾は老いることも死ぬこともないケモノじゃ」
↓ 1- 覧 板 20
41: ◆YBa9bwlj/c[sage saga]
2021/05/17(月) 23:10:57.67 ID:hG5XWQQ60
狐娘「……クスッ。くははっ!」
狐娘「ほんに主は退屈せぬな。植物が喋るわけなかろう」
男「え、嘘なんですか!?」
狐娘「主よ、悪党に騙されぬよう用心するのじゃぞ?」
男「…例えば今目の前にいる人とかでしょうか」
狐娘「む?だとしたらどうする」ククッ
男「どうもしません。耳と尻尾を生やした悪人なんて聞いたことないです」
狐娘「まこと、警戒心に欠ける奴よのう。これでよく無事に生きてこれたものじゃ」
男「そこまで言いますか」
狐娘「して、その手に持っておるのは何じゃ?」
男「あぁそうなんです、今日は…」ガサガサ
男「何個か持ってきましたよ。ほら、昨日話してたやつです」
狐娘「菓子とやらか。ふむ」
狐娘「……」マジマジ
男(気に入ってくれるのがあるといいけど)
狐娘「で?」
男「?」
狐娘「どれがどれなんじゃ。言ってくれねば分からぬ」ソワソワ
男「あぁ、これがチョコレートで、こっちがガム、グミ…」
狐娘「ほぉ」
男「この袋に入ってるのは飴です」
狐娘「飴なら知っとるぞ。稀に買うてきてくれることがあった。軟い甘味のことであろう?」
狐娘「なんじゃ主よ、あれだけ妾の知るものは無いと豪語しおってからに。しかとあるではないか――」ガサッ
狐娘「…硬い」
203Res/177.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20