狐娘「妾は老いることも死ぬこともないケモノじゃ」
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43: ◆YBa9bwlj/c[sage saga]
2021/05/17(月) 23:13:35.67 ID:hG5XWQQ60
狐娘「はぁー、甘いものばかりじゃったな」
男(ほとんど全部食べちゃった。結構色々買ったつもりだったけど)
男「甘くないものもありますよ。お煎餅とかスナック菓子とか」
狐娘「煎餅はよい。今度はそのすなっく?とやらもまとめて持ってきておくれ」
男「! はい。好きな味ってあります?さっきの飴みたいに色んな味があるんです。例えば――」
狐娘「主に任せる。妾の口に合うものをな。大義じゃぞ?」
男「っ、分かりました」ドキッ
狐娘「しかしようこのような食い物を考えつきよる。嫌いではないがの。身体に悪そうじゃ。今やこやつらが卓上に並ぶ時代か」
男「さすがにこれをご飯としては食べませんよ。おやつです」
狐娘「ほう。食への探求はいつの世も変わらぬな」
男「なんだかその言い方ちょっと」
男(お年寄りくさいですね、なんて言ったらはたかれそう)
狐娘「どうした?」
男「なんでもないです」
男(そういえば、この人はいつから生きてるんだろう。僕のスマホを見ても驚かなかったのにこういうお菓子だとか、もっと馴染みのありそうなものを意外と知らなかったりする)
男「やっぱり一個聞かせてください」
男「狐娘さんが生まれたのっていつ頃なんですか?ここには結構長い間居るって言ってましたよね、その前はどこに」
狐娘「………」
男「…あの?」
狐娘「のう、女に年齢を尋ねるということはそちらも相応の覚悟が出来ているということじゃな?」
男「え」
狐娘「そうかそうか菓子を持ってきたのもその為、と。だが対価としては足りぬな。そうじゃな……手と足ならどちらがよいかの?」
男「ちが…!?そんなつもりじゃ――」
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