ドラ子・マルフォイ「私の妹になりなさい」ジニー・ウィーズリー「妹、ですか?」
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47:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 21:21:53.59 ID:ZxMTaX2QO
「リドル、君の負けだ」
「はっ! あんな小僧に何が出来る!?」
「ネビルは強い」

ハリーはネビルを信じていた。本人よりも。
蛇の王の攻撃を掻い潜り果敢に剣を振るう。
一進一退の攻防を繰り広げているネビルに、さすがのリドルも認識を改めて戦慄した。

「そんな馬鹿な……年端もいかぬ餓鬼が両眼を潰されたとはいえ、バジリスクと渡り合うなどありえん! あの小僧は何者だ!?」
「彼こそが、グリフィンドールの継承者だ」

グリフィンドールの継承者。
ハリーはネビルをそう評した。
その認めたくない事実を、スリザリンの継承者たるリドルは否定したくても、出来ない。

「バジリスクだぞ! スリザリンが残した、この学校を支配するための最強の怪物が!!」

一閃。長い毒牙を、ネビルが切り払った。
言葉を失うリドル。ハリーは動いた。
毒牙を拾い、そして日記に突き刺した。

ザクッ!

「ぐあっ!?」

突き刺した穴から大量のインクが溢れてくる。まるでリドルの血のように。ハリーは何度も何度も、毒牙を深く深く日記に刺した。

「ポッター! これで終わりと思うなよ!?」
「何度でも何度でも、返り討ちにしてやる」

真っ赤に光る、蛇のように執念深いヴォルデモートの視線と、ハリーの母親が遺したエメラルドの視線が絡み合う。崩壊するリドル。

「あがっ!? ああああ、あああああっ!?」

断末魔をあげて爆散し、そして、奪われていたジニーの魂は持ち主の元へ戻っていった。


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