ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ダドリー・ダーズリー「……わかった」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2021/04/19(月) 21:26:44.33 ID:43J6jqUVO
「小僧。お前が学んだ中には役に立ちそうなものはあるのか? たとえば、不安定になってしまった精神を落ち着かせるものや……」
「叔父さん?」
ハリーは思わず訊ね返していた。あまりにもそれがおかしな問いかけだったからだ。
あのバーノン叔父さんがよもやハリーに対して役に立つ魔法の存在を確認するなんて。
「わしも悩んだ。しかし他に手立てが……」
「とりあえず、説明してくれる? ダドリーはいったいどうしちゃったの? 叔父さんはまさか、ダドリーに魔法をかけるつもりなの?」
「わしとてそんな如何わしいものに頼りたくはなかった。しかし、カウンセリングも受けないし、ペチュニアに対してもあの有様だ」
バーノン叔父さんは言葉通りに苦悩しているらしく、結論を急いだ。ハリーに詰め寄る。
「小僧、今のダドリーによく効く手段があるのかないのか、それだけ答えろ」
あるかないかと言えば、ない。そもそも未成年のハリーは学校の外では魔法を使えない。
ましてや非魔法使い族であるマグルに魔法を行使することなど、出来る筈もないことだ。
しかしそれで話が終わってしまえばこの家で何があったのかを聞き出すことすら出来ないと思い、ハリーは慎重に言葉を選び答えた。
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