ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ダドリー・ダーズリー「……わかった」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2021/04/19(月) 21:28:21.97 ID:43J6jqUVO
「まずは詳しい状況を教えて欲しい。じゃないと、魔法が効くかどうかは判断出来ない」
自分が校外では魔法を使えないことを伏せて、なるべく正論のようにハリーは諭す。
バーノン叔父さんは仕方なく、語り始めた。
「小僧が出て行ってから、ダドリーも学校に通い始めた。初めのうちは上手く行っていたようだが、ある日突然、もう学校には行かないと言って部屋に引きこもってしまった」
「理由は聞いたの?」
「何度も聞いたが、答えてくれんかった」
理由がわからないのではどうしようもない。
だからこそバーノン叔父さんも困っているのだろうと察した上で、別の角度から探る。
「学校のほうには問い合わせたの?」
「もちろんすぐにペチュニアと共に乗り込んだが、ダドリーに対してクラスメイトが何かしたわけではないようで、むしろダドリーのほうが他の生徒に迷惑をかけていたなどと、わけのわからないことばかり……」
それはわざわざ聞かずともわかることだ。
ダドリーが他の生徒を虐めていたとして、返り討ちになって引きこもったのならば因果応報であり、同情の余地はないが、あのダドリーが返り討ちになるとは思えず、何か別の理由があるのではとハリーは考えていた。
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