29:名無しNIPPER[saga]
2021/04/18(日) 02:05:20.04 ID:S9RXO5Th0
・
・
・
「……あ、もしもし?私私。いや詐欺じゃなくて、エリカよ逸見エリカ」
「ええ、ええ。驚くでしょうね?何といっても私から電話してあげたんだから」
「あーはいはい。謝らなくて良いわよ。別に文句を言うために電話したわけじゃないんだから」
「……えーっとね、あー……あなた、来月黒森峰にこない?」
「いや練習試合とかじゃなくて、別に見学にとかでもなくて。忘れものを取りに来なさい」
「……忘れものが何かは私の口からは言えないわ。ただ一つだけ言わせてもらうと……あなた、結構怖い目に遭うわよ?」
「脅してるわけじゃないの。ただ、覚悟はしておいてって事」
「それで、あなたが忘れものを受け止められたなら、もう一度話しましょう。あなたの新しく出来た友達も連れてきなさい。私も、小梅たちを連れて行くから」
「ご飯でも食べながら、私たちが過ごしてきた日々と、あなた達が過ごしてきた日々を、一つ一つ話していきましょう」
「何があったのか、それに、何を想ったのか。例え理解できなくても、わからなくても、わからない事を分かり合いましょう」
33Res/35.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20