佐々木「これがシュタインズ・ゲートの選択だよ」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/28(日) 21:05:26.62 ID:gYxSR/SRO
「過去に干渉ってのはどういう意味だ?」
「そうだね。わかりやすく例えるならば」

佐々木は頭上に輝く星々を指差して語る。

「あの星のどれかに僕が瞬間移動したとして、キミに何かメッセージを発する。もちろん声では伝わらないだろうから旗か何かを振るなりしてね。そしてそれをキミが天体望遠鏡で観測することで、それが伝わった」
「余計に意味がわからない」
「いいかい、キョン。僕らの真上で輝いている星の光は、距離に比例して何年も何十年も何百年も遅れて届くんだ。つまり、過去を遡ることで未来に干渉出来るということさ」

言わんとしようとしていることはなんとなく伝わり、けれども納得出来ずに追求する。

「それでさっきの宣言に何の意味がある?」
「さてね。何の意味もないただの宣言だったのかも知れないし、あるいは言葉通りにその瞬間に世界は再構築されたのかも知れない」

そんな莫迦なという思いが顔に出てしまっていたらしく、佐々木はくつくつと喉を鳴らしてやれやれと嘆息しつつ補足してくれた。

「もしも本当に世界が再構築されたのならば、僕がそのことを覚えていないのは道理とも取れる。変わった世界において、変わる前の記憶は残らないだろうからね。しかし、ならば何故、キミの記憶には残っているのだろうか。それこそが最大の謎で実に興味深い」

何故も何も、たった今さっき目の前で起こったことだからだ。謎でもなんでもないだろ。


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