高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「表情を見せるカフェテラスで」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 20:58:20.68 ID:ap9HJUSn0
藍子「加蓮ちゃんは、どんなお話を?」

加蓮「CMを撮ってた時に気が利くスタッフさんがいて、新人だから色んな意味で空気を読めてなかったってこととか」

加蓮「ファンミーティングが、気付いたら私そっちのけでファン達が盛り上がってたこととか」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 20:58:50.82 ID:ap9HJUSn0
藍子「……あれ?」

加蓮「うん」

藍子「言いにくいお話なのに、どれもいい思い出……?」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 20:59:20.69 ID:ap9HJUSn0
藍子「そっか……。加蓮ちゃんにとって、嬉しいって意味で印象に残った方や、いいなって思ったことを店員さんにお話していたってことなんですね」

加蓮「そうなるんだね」

藍子「……」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 20:59:51.16 ID:ap9HJUSn0
藍子「そのかわり……。店員さんにしたお話を、私にも聞かせてください。加蓮ちゃんがお話したいなって思ったことを、ぜんぶ♪」

加蓮「……えーっと、結構ガチで怒ってる?」

藍子「怒ってなんていませんよ〜。ほら、加蓮ちゃんっ」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:00:20.80 ID:ap9HJUSn0
藍子「現場から帰る道を間違えたフリをして、加蓮ちゃんに連れて行きたいお店までたどり着いたPさんのお話が……くすっ。思い出したら、なんだか面白いかも……♪」

加蓮「……私から言ったってことは内緒にしててよ?」

藍子「は〜い。加蓮ちゃんの「楽しい愚痴」は、私の中にそっとしまっておきます。店員さんと一緒に♪」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:01:20.79 ID:ap9HJUSn0


□ ■ □ ■ □


以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:01:51.94 ID:ap9HJUSn0
加蓮「スケジュールの確認とか?」

藍子「その……。お仕事で使う、雑貨や小道具と、それからアクセサリを私が探してみるってお話だったんですけれど、雑貨屋やアクセサリ屋さんに行っていたら、つい、楽しくなっちゃって……」

加蓮「あぁ、それは仕方ないね……」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:02:20.94 ID:ap9HJUSn0
藍子「そうですね……加蓮ちゃんが、そう言うのなら……いまから少しだけ、電話させてくださいね」

加蓮「どうぞどうぞ……って、ここテラス席だし電話くらいそのまましていいでしょ」

藍子「それもそうでした」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:02:51.09 ID:ap9HJUSn0
藍子「――はい、はい。そうです、あの雑貨屋さんにある……ふふっ。Pさんも、見たことがあるんですか?」

加蓮「もぐもぐ」

藍子「はい。そうなんです……あっ、ちょっと待っていてくださいね。ええと……次の撮影に合わせて、衣装を――」メモメモ
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:03:20.72 ID:ap9HJUSn0
藍子「はいっ。それで――……分かりましたっ」

加蓮「……ふふっ。1回ごとに話が止まってる。Pさん、電話の向こうで机をトントンって叩いてそー」

藍子「は〜いっ」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:03:50.86 ID:ap9HJUSn0
加蓮「それにしても、何回もメモ取ってたみたいだけど……。そんなに覚えることがたくさんある仕事なの?」

藍子「ううん、そんなことありませんよ。最近、いろいろなことをメモしてみるようになったんですっ」

加蓮「へぇ〜。加奈ちゃんにでも影響を受けたとか」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:04:21.97 ID:ap9HJUSn0
藍子「メモを取るようになったのは、それより少し前からで――」

加蓮「おっ」

藍子「最近、もっともっといろんなことを、ファンのみなさんに教えてあげたいって思うようになったんです。私の知っていること……知らないことも。笑顔になれることを、いっぱい」
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:04:51.19 ID:ap9HJUSn0
藍子「Pさんとの打ち合わせでも、メモを細かく取るようになると、ミスが減るんですよ」

加蓮「藍子、減らさないといけないほどミスばっかりしてた?」

藍子「う〜ん……。言われてみれば……?」
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:05:20.82 ID:ap9HJUSn0
藍子「それに――」

加蓮「?」

藍子「……メモを見返すと、いろんなことを思い出して……同時に、やりたいことがまたいっぱい増えるんです」
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:05:50.74 ID:ap9HJUSn0
藍子「やりたいことが多すぎて、一気にはできないかもしれません。だけど、何気ない日常で見つけたことは、いつか役に立つって――きっと、そう思いますから」

加蓮「そっか。そうやって、藍子の世界は完成していくのかな――」

藍子「……え?」
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:06:51.17 ID:ap9HJUSn0
藍子「…………うんっ。今度、Pさんに――」

藍子「あ、ごめんなさい、加蓮ちゃん。お話の続きでしたよね」

加蓮「ゆるふわ空間が変な方向に進化していってるような……。なになに。"カフェの相談"?」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:07:20.96 ID:ap9HJUSn0
加蓮「前だってアルバムを開いたら動かなくなって、その度に藍子のお母さんに首根っこ掴まれてばっかりだったのに、さらにメモまで増えたらそうなるでしょっ。ちゃんと夜に寝てるの?」

藍子「夜は、遅くならないくらいに寝ていますから――って、どうしてそれを加蓮ちゃんが知っているんですか!?」

加蓮「相談されたことあるし。アンタのお母さんに」
以下略 AAS



27:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:07:51.27 ID:ap9HJUSn0
加蓮「はぁ、しょうがないなぁ。ここは私がちょっかいをかけてあげよう」

藍子「加蓮ちゃんが?」

加蓮「小さいことまで全部メモしたり、写真に収めたりするのは藍子らしくていいと思うけど、なんか思い出に浸ったまま終わっちゃいそうな気がするし?」
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:08:21.32 ID:ap9HJUSn0
……。

…………。

加蓮「……クシュンッ」
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:08:51.92 ID:ap9HJUSn0
加蓮「今の藍子とは、ちょっと違う意味で話したくなっちゃうんだよね。そうだ、ついでに事務所に寄っとく?」

藍子「事務所……」

加蓮「さっきのPさんとの打ち合わせも、電話越しじゃなくて直に話した方がいいこともあると思うし。あと藍子の言うメモも、アイドル活動に使うことでしょ? だったら事務所の方がやる気にもなるかもしれないし?」
以下略 AAS



30:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/21(日) 21:09:20.88 ID:ap9HJUSn0
加蓮「ねえ、藍子。ちょっと肘を手について、こっちに顔を突き出してみて?」

藍子「……こうですか?」

加蓮「そう。じゃあ、ほっぺたを……ぐいーっ」
以下略 AAS



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