13: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/03/15(月) 20:14:38.09 ID:0I4NW87R0
奏「この匂いは……プロデューサーさんの香水?」
武内P「え、ええ」
奏「……へえ。珍しいわね、香水をつけるだなんて」
武内P「周りに若い子が多いので、臭いと思われないよう気をつける必要がありますから」
奏「――で、誰からもらったの?」
武内P「え?」
奏「自分の贈り物で匂いをつける。私を近づけるなって忠告した人と同一人物かしら?」
武内P「……ッ」
奏「図星みたいね」
武内P「そ、そういうわけでは……」
奏「美嘉?」
武内P「なぜ……っ!?」
奏「あ、その反応。やっぱり美嘉なのね。当てずっぽで言っただけなのに、わかりやすい反応をするんだから」
武内P「」
奏「ちょっとこれは許せないわね。自分はマーキングしておいて、友人にはそれをさせないだなんて」
武内P「あの……城ヶ崎さんは私を心配してくれただけで……」
奏「ダメよプロデューサーさん。女の前で、他の女をかばったりしたら。ところで美嘉からもらった香水だけど、手首につけているの?」
武内P「はい」
奏「ふぅん。失礼するわね」
武内P(そう断ると速水さんは何気ない所作で私の手首をつかみ上げると、香水をつけた内側に唇を近づけ――)
奏「chu💛」
武内P「……ッ!!?」
奏「フフッ。プロデューサーさんはキスマークを期待していたみたいだけど、残念でした。口紅でのキスマークよ」
武内P(手首を見れば、強く吸い付くことで残る跡ではなく、赤い口紅が速水さんの痕跡を主張していた)
奏「それじゃあ私は友人にイジワルした女に、イジワルしに行くから」
武内P「あの……お手柔らかに」
奏「それは難しいわね。あの子ったらプロデューサーさんと同じでからかい甲斐があるんだもの」
ガチャ、バタン
武内P(城ヶ崎さんが不安ですね。あとで様子を見に行きますか)
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