冨岡義勇♀ 「炭治郎は優しい。だから好きだ」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/14(日) 21:00:26.80 ID:UGFpCWbxO
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

高らかに、天を脅かす哄笑の産声をあげる。
身体の隅々まで巡る万能感。これが鬼化か。
今ならばなんだって出来る。俺が鬼の王だ。

「炭治郎! 正気に戻って!?」

煩いな。俺は正気だ。俺は、絶対の存在だ。

「胡蝶の継子! 下がれ!!」

意識を取り戻した水柱が、継子を背に庇う。
男性の身体に戻ったようだが、たかが柱だ。
俺の敵ではない。柱如きなど取るに足らん。

「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

狂ったように笑いながら鬼の力を光球に凝縮して放ち、この屋敷もろとも破壊しようとしたその時、背中の箱から妹の禰豆子が飛び出して、そして俺の隊服の袴を下ろした。

「むー!」
「あらあら、間一髪でしたね」

尻に衝撃。そしてすぐに目の前が暗くなる。
眠りに落ちる間際、胡蝶しのぶの声が耳朶を打ち、彼女の毒によって、俺は昏倒した。


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