68:名無しNIPPER[saga]
2021/02/28(日) 11:53:33.15 ID:j5Vg4AXZO
「周りの奴らはそんなことに関係なくずっと楽しそうでさ。
気づいたら僕は誰にもついていけなくなって。
何に怒ればいいのかもわからなかった。
何を悲しめばいいのかもわからなかった。
ただ一つだけ分かってたことは、
僕の怒りも悲しみも、他の誰のせいではなかったし、
僕の絶望はすべて僕の怠慢の自己責任だ、ってことだった」
彼女は頷く。
「決定的な何かが起これば、少しは変わると思ってた。
例えば世界が終わってくれれば、
僕を覆う絶望が少しは晴れてくれると思ったんだ。
で、本当に世界は終わった。
だけどやっぱり、何も変わらなくて。
みんな僕を放ってどこかに行って。
相変わらず僕は全部つまらないままで。
何をやりたくて何をすればいいのかわからないまま、
ここにずっと取り残されてた」
彼女は頷く。
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