19:名無しNIPPER[saga]
2021/02/27(土) 23:01:08.28 ID:2kLflUvfO
***
十数分ほど歩き、暗くなる前に到着したのは似たような家が建ちならぶ住宅街で、
目的地はその中にある、こじんまりとした三階建ての一軒家だった。
一階部分はそのほとんどをガレージが占めていた。
車のない、がらんどうのガレージを抜けて玄関に向かう。
自転車はその辺に適当に立てかけておいて、と彼女は言い、
僕はその指示に従った。
家の中に入り、細い階段を上がって2階の扉を開けた。
扉の先はリビングで、窓際には太陽光発電のパネルが並べられており、
傍らにはバカでかいバッテリーみたいなのがたくさん鎮座していた。
その無骨な光景に僕は面食らって、すげえ、と呟いた。
「ホームセンターとかでかき集めたんだよ。
サバイバル上の課題の多くは、電気があれば解決する。
こっちに居残りしてる間もできれば快適に過ごしたいじゃない?」
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