キョン「よう」長門有希「……やっほー」
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5:名無しNIPPER[saae saga]
2021/02/08(月) 23:27:23.34 ID:QpWAPgXRO
「古泉」
「はい、例の案件ですね」

翌日、部活中に古泉を呼んで廊下に出た。
流石と言うべきか古泉は半信半疑ながらも昨日話したことについて調査してくれたらしく、懐からメモ帳を取り出して報告する。

「機関の調査によると長門さんの周辺並びに彼女の母体となる情報統合思念体に目立った動きは見受けられず、特段異常は見つけられませんでした。やはり、気のせいでは?」

こっちは二度もこの目で目撃してこの耳で聞いたんだ。気のせいで片付けられては困る。

「しかしこれ以上踏み込んだ調査をするとなると、あとは部室に監視カメラを仕掛けるくらいしか手立てがないのが実情でして……」
「むしろこれまで仕掛けていなかったことのほうが驚きなんだが……」
「団内に女性団員が存在していて内1名が毎日部室に着替えているとなれば流石にカメラを仕掛けるのを躊躇うくらいは機関にも分別がありますよ」

肩を竦めて言われてみれば当然な説明をする古泉に納得しつつ、それでも俺はなんとか証拠を抑えようと考えを巡らせ提案した。

「昼休みなら朝比奈さんも着替えることはないし、長門とも2人きりになれる筈だ」
「では、明日の昼休みにカメラを仕掛けるのでそこで長門さんの奇行を記録しましょう」

協力的な古泉と手を組み俺はついに長門を追い詰めた。悪いが、やられっぱなしは癪だ。
明日の昼休み、全ての真実が明らかとなる。

この時、俺はそう信じて疑っておらず、あとになって如何に自分が愚かだったかを思い知ることとなるとは、夢にも思わなかった。


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