【アークナイツ】フロストリーフ育成計画【安価あり】
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12:名無しNIPPER[saga]
2021/01/20(水) 06:02:24.78 ID:Qlgp46cdO
ハンバーグをフォークで切り、小片にソースを絡めて口に入れる。

即席なだけあって、ソースの味はお世辞にも美味いとは言えないが、特に問題はない。

対するフロストリーフは、上手持ちのフォークをハンバーグに突き刺し、そのまま口に入れていた。

ソースは飛び散り、ただでさえ汚い服を更に汚す。

綺麗な顔立ちをしていた顔、特に口付近は、ソースに塗れてベタベタになっていた。

そんな惨状を気にすることなく、ハンバーグを平らげたフロストリーフは、パンを千切って口に詰め込む。

余程、腹が減っていたのだろう。

料理のために開けたワインを飲み干し、ブランクはフロストリーフが食事を終えるまで待った。

「美味かった」

「そりゃどうも」

フロストリーフは口を服で拭い、感謝を述べる。

皿を片付けながら返事をし、ブランクは問うた。

「お前はさ、何があってあんなことになったんだ?」

「あんなこと…ああ、あれか」

何故少年兵として買い取られたか予想は付いているが、話題がないのでとりあえず訊いてみる。

本人は気に留めていないのか、特に渋る様子もなく、あっさりと答えた。

「敵から逃げて、この町に着いた。読み書きも出来ない、仕事も出来ない私が食っていくには、ああするしかない」

「どうせ、両親は死んでるしな」

敵から逃げて、ということは、彼女は戦災孤児なのだろう。

教育を受けていない割に言葉は流暢だが、あの時トラックに積み込まれていた子供たちと共同生活をしていたなら、会話くらいは出来るか。

そう納得したブランクは、予想通り、と適当に返し、食器洗いを終わらせた。

そして、地図、部屋の荷物と睨めっこし、頭を抱えた。


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