【アークナイツ】フロストリーフ育成計画【安価あり】
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13:名無しNIPPER[saga]
2021/01/20(水) 06:03:08.00 ID:Qlgp46cdO
翌日、不必要な物を町で売り飛ばし、手荷物だけを整えたブランクは、山から顔を出した太陽に顔を顰めていた。

その隣で、フロストリーフはしゃがみ込んでいる。

「…ここからシエスタまで、どれだけ掛かるかね」

「………」

フロストリーフはボロボロのワンピースの裾を引っ張り、解れていた糸を引き千切る。

その後は、どこかで聴いた童謡の鼻歌を、歌っている。

これが、彼女の暇つぶしなのだろうか。

(どうやってシエスタに行こうかな。都合よく移動都市が近くに来たりは…ないよなぁ)

クルビアの辺境に位置するこの町は、クルビア首都との定期便が数日に一度運行するくらいしか、交通網は無い。

他にあるものと言えば、誰が使うか分からない寂れた公道くらいか。

「トランスポーターでも雇うか…?だが、そんなことしたら貯金がヤバいしなぁ…」

最悪、自力でシエスタまで向かうのも手だが、問題が多すぎる。

まず一つ目は、そもそもシエスタまでの移動ルートを進めるかどうか、だ。

地図を頼りに進むのも、天災で荒れ果てた大地では限界がある。

地形が変わってしまえば、地図は役に立たないからだ。

二つ目は、天災への対処、だ。

万が一、天災に巻き込まれたら、生き延びる可能性は、無い。

天災に関する知識が無い我々だけでは、天災の来襲予測すら出来ないだろう。

そして三つ目は、襲撃者への対処、だ。

国境沿い等を彷徨く盗賊や傭兵、場合によっては軍隊と一戦交える可能性がある。

ブランク一人なら、切り抜けることも出来るだろうが。

ブランクとフロストリーフ、二人が生き延びるとなると、それは困難を極める難題となる。

「…平和な暮らしを手に入れるのも、大変なんだな」

ブランクは大きな溜め息を吐き、ビスケットを噛み砕いた。


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