【チェンソーマン】「租唖」についての授業を始めます
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12:名無しNIPPER
2021/01/04(月) 22:37:18.53 ID:xv4bpZRfO

 ――安達さん、なんですか?「先生はさっき田中君を当てなかった」って?はい。目下の人であれば、租唖マスクをつけている人にいつでも発言を求めて良いというわけではないのです。あくまで必要な場合に限られます。

 中学校の部活動に入って「先輩」という立場になったら、きちんと身に付くと思います。分からないうちは、租唖中の「後輩」には話しかけないほうが良いでしょう。

 そして喋ってはいないからといって、「『自分の言葉』を『文字』で書いて友達に見せる」のはもっとダメです。文字は長持ちしますし、いくらでも多くの人に届けてしまえますから。

 租唖の日には授業のノートを隣の人に見せてはダメですし、租唖の人にノートを見せてもらうよう頼むのもダメです。ノートには感想や疑問など「自分の言葉」が書かれている場合も多いでしょう。

 田中君と――それから福井君も中嶋さんも土田さんも今日は租唖の日ですね。きちんとルールを守っていますよね?――ええ、うなずくのは大丈夫ですよ。身ぶりや手ぶりは自分の複雑な「気持ち」や「意見」を正確に伝えられるわけではありませんからね。

 あ、手ぶりが大丈夫だからといって、手話を使うのはだめですよ。音声の言語と同じく、手話は複雑な構造を持った立派な言語です。ニカラグア手話といって、自然発生する様子が観測された例もあります。

 とはいえ、聴覚を持たない ろう者の方、言語の障害を持つ方などは、昔は租唖は免除されていました。言葉を話せないから一人前の人間ではない、そんなひどい扱いを受けていたのです。しかし今では、手話という言語を操り租唖の対象になる、同じ一人の人間としてきちんと扱われます。



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