高森藍子「加蓮ちゃんたちと」北条加蓮「生まれたてのカフェで」
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 20:49:37.04 ID:mOMWMpAw0
「お待たせしました♪ ……そ、それはなんのポーズでしょうか」

3種類、4人分のドリンクを運んできた藍子が、ぱちくりと瞬きする。

「はい! のポーズっ」「……ですっ」
「…………?」
「何変な顔してんの、藍子。はいのポーズだよ?」
「……………………??」

深く考えることはやめたみたい。さて、ジュースだけど……。

「まっしろだねっ!」
「はい、真っ白ですよ。クリスマスのジュースは、雪の色。でも、とってもあたたかくしてありますから」
「…………」
「わくわくするジュースの味は、秘密です。しろちゃんも、飲んでみていいからね」
「大人なドリンクは……これ、グレープの匂い?」
「加蓮ちゃんには、すぐにばれちゃいますねっ。グレープを、子どもにも飲みやすいように薄めて、甘くしてみました」

そーちゃんとしろちゃんがテーブル越しにジュースを受け取ってから、残り2人分のカップを手に、藍子がこちらへ回り込んで渡してくれる。
看護師さん用のドリンクは、少し濃い目の色。
……ってことは私はまだまだ子供ってこと? 確かに、看護師さんにはまだ敵わないけどさ。

「藍子が私のことをどう見てるのか、よーく分かったよ」
「まあまあ。大人なドリンクっていうのは――」
「いただきまーす!」「……ま、まーす」
「はい。ゆっくり飲んでください♪ それで、大人なドリンクの、大人という言葉の意味は、」
「うわあ、おいしいっ! すごい、すごいっ」「……す、すごいっ」
「ええと……」

パッショングループではまとめ役になりがちな藍子ちゃんも、子供たちの勢いには勝てないみたい。


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